ローカル新聞のあり方について、じっくりと話し合って見たい。
ローカル新聞とはどうあるべきか。役割と使命はなにか。あの大震災で輪転機が、水没。新聞発行が不可能となり、極限状態で、如何に、如何なる情報を届けるのか。苦悶の結果。壁新聞を避難所に掲載。情報を届けた石巻日日新聞社長の講演を社員諸君と一緒に聞きました。
ローカル新聞は全国紙とは違う。地域と結び合う何かを持たなければならない。石巻日日新聞の百年はその何かを求め続ける歴史であったと、大震災に遭遇改めて認識。新聞社の歴史を顕彰するコミュニティースペースを設けたと。
先の衆院選。投票率は最低。石巻水産加工業は未だ緒にもつかず。女川の盛り土も道半ば。ここで政権が変わることの被災地の不安。4月に市長選がある。現状では投票率が上がるとは思えない。政治の無力に新聞は何をすべきかが問われているとも。
震災と関係なく。年々5%以上購読部数が減り続けている。
原因は活字離れやIT化の影響ばかりではない。高齢化。過疎による自然減である。
このままでは。地域が無くなる。地域が滅ぶことは日本が滅ぶこと。それに抗うのが、ローカル新聞の使命ではないだろうかと、講演の趣旨を理解した。
石巻日日新聞は、たまさか。壁新聞でローカル新聞の必要性がクローズアップされたが。
経営は厳しさを増す。リストラにも限界がある。
印刷事業への進出や、編集能力や取材力を活かしての行政広報の肩代わりなど、周辺事業で、本業のマイナスをカバーして存続を模索しているようだが。震災で壁新聞。ジャーナリズムの鏡としての評価との距離は開くばかり・・・・
ローカル新聞が大新聞のビジネスモデルを踏襲している以上は、大新聞ですら赤字が囁かれているのだから、存続は難しいだろう。地域にきめ細かな地域情報(ニュース)を必要とするニーズがあるとするならば。ビジネスモデルを根本から覆すべきだと思う。
敢て申し上げれば。ローカル新聞は、地域に生かせてもらう事業ではなく。地域そのものを住民と一緒に作り込んでゆく方向に舵を切るべきであろう。そこにこそ、石巻日日新聞の価値と使命があるのではないかと思う。
石巻日日新聞社長には、ローカル新聞の新たな地平を生み出す素質と覚悟がある。
どこかで、じっくりと話し合う機会があればと願う。Goto
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