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気温を下げる

第30回・国連気候変動枠組条約国際会議(COP30)に思う。 この冬は暖冬かと思いきや、11月下旬ともなると、この地方もそこそこ冷えてきた。週間予報で「例年並みの寒さ」と報じられると、どこかホッとする。やはり地球温暖化が、心のどこかで...
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歯止めなき減税

国家財政の崩壊はここから始まる 宮澤洋一氏は減税派から「ラスボス」と呼ばれた。財政規律を重んじ、財源なき減税には一歩も引かなかった。大蔵官僚時代からの信念は揺るがず、自民党税調の最後の良心と言ってよかった。 その宮澤氏が事実上更...
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沖縄、1972

――戦後80年の影に沈むもの―― 今年は戦後80年。8月15日の終戦記念日には、例年になく平和への報道が多く、改めて戦争の記憶に向き合った。しかし11月も下旬となると、その重みも、平和の尊さも、どこか遠のいていく。人の記憶とは、かくも...
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クラウン・ジュエル(王冠の宝石)

スポーツ放映権と“夢の共有”という国益、スポーツ庁出番です。 来年のWBCは地上波で観られない。ネットフリックスが中継することになった。WBC側が配信権を直接付与したからである。思い起こせば前回大会は大谷選手の活躍で日本中が沸いた。あ...
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海の幸と畏敬の心

ズワイガニとスルメイカの漁獲量が増えています。 あなたは肉派か、それとも魚派か。こう問われれば、高齢者で肉派の方はおおむね元気、魚派はどこか静かだと、私の経験則ではそうなる。 ゆえに「肉派」と胸を張りたいところだが、山海の珍味に...
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新聞の著作権

新聞社はいま一度「公共財」の原点に立ち返るべきではないか。 新聞記事の著作権をめぐる裁判が立て続けに起きている。愛知県蒲郡市が読売新聞と毎日新聞から、記事の無断複製を理由に計8300万円超の損害賠償を求められた問題だ。 行政のイ...
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悪魔の質問

生成AIと、昭和企業戦士の“滋味の秋”逃げたらあかん。 若い人にとっては食欲の秋。我々高齢者にとっては、しみじみと味わう“滋味の秋”であろう。齢を重ねると、季節の移ろいも人生の滋味も、じっくり噛み締めたくなる。だからこそ、今秋は「生成...
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AI時代に問われること

――人間を生かす企業こそ、日本を元気にする―― AIが爆発的に進化する時代、「雇用なき事業で収益を上げる企業こそ優良だ」——そんな論調が勢いを増している。猫も杓子もAIである。 だが、私は「雇用なき」には断固として組しない。事業...
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仕事は苦役ではない

――人間とは働くから人間である―― 「仕事は苦役ではない」。私はそう信じている。人間は働くからこそ、他者と関わり、社会とつながり、自己を磨き続けられる存在である。働くとは、人生の修行であり、人間学の実践である。にもかかわらず、近年の日...
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スマートホームの進化を考える

YouTubeに突然、広告が入る 嫌悪感を感じ、スポンサーの商品を嫌う率は72% IT社会である。AIを駆使し、便利で快適な生活ができる住居――いわゆる“スマートホーム”に暮らすことに、今さら違和感を持つ人は少ないだろう。 照...
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