変革

農民と労働者が立ち上がらなければ・・・・
強大な権力を有し。圧倒的な軍事力と、世界第二位にのし上がった経済力持つ中国共産党。
誰がこの権力に立ち向かい、民主化ために立ち上がるのか。日本のメディアは、民衆の不満が全土に蔓延。各地で、頻繁に反権力のデモが起こっていると、針小棒大に報じているが?
私には今の中国で、あの天安門事件ような。民主化の嵐が巻き起こっているとは到底思えない。なぜなら。天安門事件を引き起こし軍隊まで出動させたのは、北京大学を中心とする民主化を訴える・・・改革派の学生達が立ち上がったからである。
だが、今回の「南方週末」を巡る言論弾圧は、共産党政権にとって「党によるメディア管理は揺るぎない原則」であり、その姿勢を崩すだけの勢力はどこにも見当たらない。日本のメディア的には、インターネットやツイッターを中心としたネット大衆が目覚め・・反体制活動が活発化すると思いたいのだろうが。
すぐに統制も検閲もできる中国のネット社会。そのネット上から・・半権力の大きなうねりになるはずがない。アラブの春と同列に報じる向きもあるが。希望的観測。あるいは趣味の域であろう。強大な権力が倒れるには。まずは、経済的な不満が前提とならねばならない。20年前、天安門事件当時と今では、中国の経済力が違う。
そのことを抜きに反権力闘争などと報じるのは。間違いである。
それに。新聞記者は、インテリ集団である。元来。革命とか。改革とか。政権を奪取する闘いで、インテリが勝利した歴史はない。ましてや。新聞記者が、権力の弾圧に屈せず。闘争のリーダーたり得るなんてことはあり得ない。
北京五輪のメイン会場「鳥の巣」を設計した「文(アイ)未未(ウェイウェイ)」氏は「現政権は市民が選択したものではない。密室で決定の結果にすぎない。司法の独立、選挙、言論の自由がすべて許されていない。絶対的な権力は必ず腐敗、堕落するものだ。今後10年で中国社会は自由に向かって走り出すと信じている」
「中国では中流層は現体制から利益を得ており変革を導けない。ネットの広範囲な普及が原動力となって社会全体の変革が起きるのではないか」と日経のインタビューで述べている。そうなんです。彼のようなインテリは、現状を期待値を持って分析するだけで。自身がリーダとなって行動を起こすことはない。発言も権力の許容範囲。
変革が起こるには、変革せねば生きられない階層が必要である。学生も層と捉えて良いだろう。私はあくまでも。農民と労働者層が、経済的な貧困の克服のために立ち上がれば、変革は起こると思うが。軟弱な新聞記者では到底無理であると考えている。Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    日銀は何処へ行くのでしょうか?
    政治の力に屈する姿。主義も主張も体制も権力構造も、全く違う中国と日本なのですが。なぜか、心の底で、南方週末言論弾圧事件とダブるんですが?Goto

  2. リミスキー より:

    納得です。
    歴史的に中国は常に不安定な国家だと認識しています。そして広大な国土を治めるのは並大抵なことではないと思います。どこかで小さな水漏れがおき、それが崩壊に繋がっていく歴史を繰り返してきました。平等を謳う共産主義も時代とともに解釈も変わり、その政治手法も変わって、弱肉強食・個人主義的な利益追求社会の様相を見せ始めて十数年。言論統制なくして成り立つ国家ではないですよね。平等という名の下の階級社会という矛盾。それを受け入れざるを得ない中国国民、いや我々も含め人類の問題かな?。