参院選公示

そもそも演歌は風刺と反抗・日本最後の演歌師は奏でる・・・

「BS日本の歌」ってご存知ですか?先日、ふとテレビをつけたら、
懐かしい歌声が聞こえるじゃないですか。それもオールド演歌歌手が次々に登場して。不思議ですねぇ。あの時代。そうです。1960〜70年代の出来事が演歌の調べと共に蘇ります。やれやれ・・私にこんな懐古趣味があったかなぁ?

演歌って。そもそもの発祥は「明治時代」自由民権運動への政府の監視が厳しくなる中、演説を歌に変えて圧力をかわし、風刺と反抗の歌として生まれた。川上音二郎による「オッペケペー節」がそれにあたる。

私が懐かしいと思った演歌は1960年代から流行ったもの。
最初は「艶歌」とか「怨(えん)歌」の字が当てられていた。
でも意味はわかっても漢字がややこしいので「演」の字が使われるようになった。そうだ。

本来の演歌は「演説歌」こそが演歌。
政治家がマイクを握って、街頭で演説する。
それが「演歌」だ。今日から参院選が公示される。

各党の党首がどんな内容の「演説歌」を奏でるのか・・・
政治には無関心なんて言ってないで、真面目に聞いてみたい。

私は存じ上げなかったが、22歳の時から四半世紀も「本来の演歌」を
歌い続ける人がいる。常に備える三線は、蛇の皮を張った胴の代わりに
ブリキの空き缶、弦にはパラシュートの紐を使った「カンカラ三線」

独自のスタイルを確立し、夜の酒場で流しをしているとか。
酔客相手に説教は無用。笑いながらヤンヤの拍手と喝采を浴びるのが
演歌師冥利に尽きるとか。

今もっとも受けるのが
「お米が高くて買えないんだ
売るほどあるとは知らなんだ。
庶民の気持ちわかりゃせぬ
お米大臣 首が飛ぶ・・ハテナ(オッペケペーではなくハテナ)

日本で演歌師を自称するのは、彼しかいないそうだ。
「続けて欲しい」と叱咤激励したのは落語界の鬼才・立川談志師匠。
「いいね」と太鼓判を押したのが永六輔さん、
「誰もやってないからやりなさい」と励ましたのが小沢昭一さんだとか。
彼を称賛したのは昭和を代表する「笑い飛ばしながら社会風刺を続けた」
粋な生き方をした演芸の達人たち。

彼はいう。世の中世知辛い。路上ライブには警備員が。
代々木公園や上野恩賜公園で歌うには東京都の審査がいる。
「政治を風刺するのが僕の歌、お上の許しを得て、なんてパフォーマンスは
あり得ない」と。さらに「庶民が自由気ままに歌えるってこと、大事です。
それに人を馬鹿にしないでたくさんの人の笑いをとるって実は難しい」という。

「減税なんぞやるもんか
裏金なんぞ知るもんか
年金人質税上げて
選挙になったら金配る・・・ハテナ(オッペケベー)

さて、参院選です。懐古趣味に浸っている場合じゃない。
あなたは、どんな演歌を歌う政治家を選びますか。
Goto

コメント

  1. 匿名 より:

    昭和の演歌はなぜか落ち着きます。
    孫も成長して世相を切るまでも行きませんが、現状の政治に対して不満を抱いている様です
    私は田舎育ちで何となく保守系に行きがちです。育ての親はバリバリの自民党だったと思いますが、「赤旗新聞も読まないかん」と言って居た事を覚えています。良識ある人格者だと思って尊敬してます。(亡くなって数十年たちますが)美濃に伝統文化の俄かが在ります。世情風刺を題材の寸劇で最後は『それはなも○○〇でなも○○やな、、、えっつきょ』で終わります。オッペケベーで思い出しました。岐阜一区の新人はどうでしょうか???