人間の価値観が変わったのか?子ども産み育てるってことが希薄に・・・
少子高齢化への危機感。日本だけではない。東南アジアも深刻です。
「人口ボーナス期」って言葉、ご存知ですか?
豊富な労働力人口が経済を牽引するという意味です。
ベトナムの国会・人口条例の改正を可決。1組の夫婦が産める子ど数を
二人までとしてきた「二人っ子」政策を撤廃した。「人口ボーナス期」が
2040年で終わるとの統計による。ベトナム共産党の危機感は相当なモノ。
党規則を改め三人目の子ども産んだ党員への罰則廃止。(中国と同じ罰則が)
ベトナム最高指導部にあたる共産党政治局員は高校までの授業料は無償化。(日本の維新の主張と同じ)ベトナムはまだ人口増加傾向にあるのだが。「人口ボーナス」終焉に危機感を持って、早めに対策を立てている。
東南アジア・日本を上回るスピードで少子化が進むところも。危機感はベトナムだけではない。タイ・合計特殊出生率24年1.0で日本の1.15を下回った。タイの少子化は日本のスピードよりも20年も早い速度で進行中。「何もせんかったら今後60年で人口が半減」すると。少子化を国家的な課題と位置付け対策に乗り出す。
シンガポール・23年に出生率0.97初めて1を割り込んだ。
マレーシアも25年1〜3月の出生率が前年同期比11.5%減。過去最低に。
タイやマレーシアは高所得国入りする前には経済成長が鈍る「中所得の罠」に
陥っていて、豊富な労働力が経済成長を引っ張る「人口ボーナス期」が想定よりも短くなれば成長戦略も狂ってくると焦っている。
一方では、フィリピンのように24年に1億1900万人を超え、30年には日本を追い抜くと推計される国もあり、東安アジアでは人口が減少する国と増える国で二極化している。経済成長期に入っていない国は人口が増えているとも言える。
それと、韓国の出生率0.75。日本は1.15。OECD加盟国で唯一1.0を下回っている。政府の推計によると2072年には3622万人。22年比で3割減が予想。
日本と同様に深刻である。中国も急速に少子化が進む。24年の出生数は954万人。直近ピーク16年から半減。1980年から続けた「一人っ子政策」により
出産適齢期の女性が減っているのは原因と言われる。
国連人口基金の25年世界人口白書によれば、人口減少の要因は
経済的な不安・ジェンダー差別を指摘。労働環境の改善や男性の育児参加が必要だと提言している。どこかの国で聞いたような話である。
さてさて。人口減少問題は日本だけではない。
東南アジアの経済的に力をつけた国々や韓国や中国も同じである。
これってどういうことなのだろうか。
経済的な不安やジェンダー差別は一面的な理由であって、
それが本質ではない気がする。
私は思うのです。東南アジアではとは申しませんが、
少なくとも子どもを産み育てることの価値は
自分が幸せに暮らすための価値の中には入っていない時代になったのではないか。
つまり、万国共通で、人間って奴は他の動物と違って、
衣食住が満たされ、生きるために余裕が出てくれば、動物としての
本能を捨て、人間の幸福的価値から「子どもを産み育てる」ってことを
消してしまうのではないか。そう思えて仕方がない。
しかし、巷間言われる人口減少は国力を衰えさせるという理屈も
「IT技術の進歩」が解決してくれるから・・・子育てなんか?
そういう風潮に愕然とするのだが・・・・Goto
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