緊急性の判断を迷ったら#7119番で相談を・・・
茨城県内に22ある大病院では救急車で運ばれてきた患者に緊急性がないと
判断すれば、1100円〜1万3200円を請求する運用が始まった。
初診で大病院に紹介状なしで受診した際に徴収する「選定療養費」を支払わねばならないってことだ。千葉や埼玉・福島などの隣県から搬送される場合も例外ではない。
因みにであるが、総務省消防庁のデータでは救急車の(救急出動)件数は約764万件、統計を取り始めた1963年以降で最多。搬送の半数近くは入院に至らない軽症者だった。22年の119番通報から現場到着までは平均約10.3分。病院までの搬送時間は平均約47.2分で延びている。
その背景には高齢化に伴い体調不良を訴える人や、自ら病院に行けない単身高齢者が増えていることがあると言われている。問題はここでも高齢者ですね。
茨城県ではこれまで救急搬送は「基本的に緊急性が高い」とみなし、患者に「選定療養費」は求めてこなかったが県によれば23年、救急車の出動は14万件を超え、過去最多、そのうち8万5千件が大病院に運ばれ半数近くが軽症だという。
大井川知事は「救急車を無料のタクシー代わりに使ってもらっては困る。
1分1秒を争う救急搬送、救急医療のリソースを奪ってしまうのは問題だ」と
語気を強める。「微熱のみ・打撲のみ」などの症状は緊急性が低いとし「とりあえず救急車」ではなく、かかりつけ医や地域の診療所の受診を勧める。
賛否両論に分かれるが茨城県の取り組みは画期的だが、誰が軽症だと判断するのかが難しい。患者に求めることはできない。消防庁や自治体では通報するかどうかを迷った際には、緊急相談ダイヤル「#7119」を利用して欲しいと呼び掛けている。そうです。119の前に#7を加えるだけだ。31都道府県に整備されている。まだ、充分に浸透していないが、「軽症であるかどうかを判断する機関があるのは良い」このセーフティ・ネットの考え方は正しい。
それには#7119の番号を国民が覚えなければならない。
何かと似ていないか?「児童虐待だと思ったら189番」に電話をと
国民に認知してもらう我々の189番運動と電話番号を覚える必要があるところは似ている・・・でも本質的に違う。
どこが違うのか。半数近くだと言われる軽症者の119番への電話には、恣意がある。救急車を受け入れる側の立場には立っていない。ひと昔前なら、できるだけ周りの人に、あるいは行政にお世話にならない。迷惑を掛けない。
自分のこと、自分たちのことは、まず自分で処理する。
それでもあかんかったら、救急車を呼んで、緊急搬送を依頼する。
それが日本人の嗜みであり、世間の常識であった・・そんな考え方がない。
誰に迷惑が掛かろうと、困ったらタクシー代わりに119番に電話すればなんとかなる・・そんな国にいつなってしまったのか。そう言えば、思い出す18歳で上京、世田谷の学生がたむろする下宿に住まうようになって最初に感じたのは、東京って、なんと救急車のサイレンが頻繁に鳴る街だと思ったことを。
そうなのです。岐阜で救急車を呼ぶなんてことは恥ずかしいことだと思っていたから。あまりにも必要性のない軽症の救急車の要請には有料化「選定療養費」の徴収は当然であると私は思う。#7119の浸透を。Goto
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