ウヤムヤ

忘れるって便利ですね。
物忘れが激しいとお悩みの諸兄はおられませんか?
私なんぞは、忘れたことも忘れてしまうほど、ノー天気に物忘れが激しいです。
情報社会が良いのか?悪いのか?よく解りませんが。
日々溢れんばかりの情報が降ってきます。人のうわさも45日とは昔の話。
社会の深層に迫る重要な事件が起こっても、その時点では、この問題は、心に残しておこうと、
思っても、次々に押し寄せる情報の波に、私の物忘れよりも速いスピードで風化してしまいます。
メディアの数が多いのか。それとも、無理矢理、垂れ流すメディアに問題があるのか?
情報社会は、物事の本質を見極める暇もなく、肝心な事を消し去ります。
そのことを、嘆いても仕方がありませんが、世の中には、悪い奴がいます。
情報洪水を意図的に、操作し、物事をウヤムヤにして、生き延びようとする連中です。
この物事とは、年金問題です。84歳の母親に「年金特別便」が届きました。そこには、
親父殿の、昭和22年から、5回、多少の間を置いて、亡くなった昭和62年までの数字が列挙。
「最初の職場は、新聞社だったよね?後は、分からんわ。」「あんたちゃんと調べてよ」と母が。
責めて、備考欄に、企業名ぐらい載せればよいのに。不親切極まりない。と息子が。
仕方がない。自分の事も忘れているのに、
二十余年前に亡くなった親父殿の職歴を辿るハメに至ってます。無理だよね。
宙に浮いた年金5000万件の名寄せはする。最後の一人、一円まで払うといったのは、政治家。
厚労省の役人も社保庁も、データはある。大丈夫といったはずなのに。
その舌の根も乾かぬうちに、忘れるのは忘れる国民が悪い。ときた。そして、平成22年までに、
年金問題は収束する。長引くことが、国民の利益損失だと、官僚は嘯いている。
後期高齢者医療制度の問題に、国民の耳目が集まると、
年金問題は、遠い昔の話とばかりに、ウヤムヤにして、省益である「年金利権」はしっかり温存。
忘れることを、意図的に操作する、官僚が賢いのか?
親父殿の職歴を忘れる84歳の連れ合いと、物忘れが激しい息子が悪いのか?
情報社会の波に飲まれて漂う国民としては、
ウヤムヤにはぐらかされて、朽ちるのは悲しいです。ね。
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