「オナラ」

広告は芸術、楽しいですね。
キャンバスに思いの丈をぶつける。絵筆に乗せた画家の命が伝わる。
舞台での迫真の演技に観客は魅了される、役者冥利に尽きる。
芸術、芸能の世界とは縁遠いと思っていますが。広告も、創り手の命が、人に驚きを与え、行動へと駆り立てるもの。だとすると、広告は、常に成果が問われる、もっとも過酷な芸術作品かも知れない。
下の写真をご覧下さい。昨日の朝刊3紙です。最近日本でも韓流ドラマブーム。はまってる人が多いと聞きます。大人気の韓国テレビドラマ「チャングム」の番組宣伝のようです。
でも、メインのコピー。ジンバブエでは「抗議殺到」。香港では「売上大幅減」。中国では「オナラブーム」と、刺劇的な大見出し。これは一体何の広告なのか?「ウ〜ム」と考えてみなければ、よく分りません。
韓国ドラマ「チャングム」の内容は、私も良く分らないので、おさらいしてみますと。
16世紀初頭の朝鮮王朝時代を舞台に、実在の医女チャングム(長今)をモデルにして描かれた韓国の時代劇。韓国では最高視聴率57%を記録し、香港や台湾でも爆発的な人気を呼びました。
母の遺志を継ぎ、宮廷料理人の頂点を目指すヒロイン、チャングム。宮廷内の権力争いに巻き込まれながらも、やがて医学を学び、最後には王の主治医という地位に登りつめるサクセスストーリー。
原題の「大長今(テ ジャングム)」とは、「偉大なるチャングム」という意味で、「チャングム」は、王の主治医にまで登りつめた実在の女性の名前です。
しかし、その記録は、歴代の王に関する文献に「予の体のことは医女チャングムが知るなり」と書かれているなど、ほんの少しに過ぎません。
今回のドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」は、この一文とわずかな資料を手がかりに創られた、ある女性のひたむきな人生を描いた壮大なる物語だそうです。
で、この広告は、何の広告なのか?どのような意図で作られたのか。韓流ドラマの番宣ではありません。むしろ、ブームにあやかった広告です。
パチンコ機器メーカーの新商品の紹介です。世界中が熱狂するドラマ。お客様が熱狂するパチンコ台。そんなイメージの新機種紹介の広告です。大胆な広告で、読者を驚かせてくれました。
でも、一つ分らないのは。なぜ?全国紙3紙のコピーが違うのか。なぜ、朝日新聞がジンバブエで。毎日が香港で。読売が中国なのか?その関連が理解できない?首をかしげています。
その意味まで、解ってしまうと、広告の芸術性が失われるのかもしれませんね。
それにしても、「オナラ」が中国語で「主題歌」と言うのは知りませんでした。
広告は新鮮な驚きを与える芸術ですね???                         Goto
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6/22朝日新聞     6/22毎日新聞     6/22読売新聞

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