浅田次郎

人生は夕方から楽しくなる・・・・
毎日新聞の夕刊が大好きです。取分け、最終面の「人生は夕方から楽しくなる」はインタビュー形式ですが、質の高い記者の取材に、読み応えのある企画が連載されています。
還暦過ぎの著名人を選んでいるのと、夕刊だから、だろうと思うのですが、「人生は夕方から楽しくなる」とのウイットにとんだタイトル企画。・・人生の機微に触れる内容で、読んでても楽しく、勉強になります。
19日付け・・・・作家の浅田次郎さんのインタビュー。
「今年、僕は還暦。もう先の計画は立てられない。それに「いつかやろう」というのはダメなんだ。だから・・・・・「この瞬間」を燃焼し尽くしたい」と黄昏期に入った人生観。納得です。
賞を取った若い作家には「今がチャンス、ここでやらなきゃウソなんだぞ。僕自身、直木賞受賞前後は何ヵ月もベッドに入らず、座椅子で仕事をしてました」と、若者に仕事への厳しさをのぞかせる。「うん」
「子供のころに親と別れ、人様の家で育てられました。そこの家にも子供がいた。その子らが何かやりたいと言えば、僕はやりたいと言ってはいけなし、誰もやりたがらないことは僕がやらないといけないと。そういうつもりで今もやっている」と日本ペンクラブ会長を引き受けた理由を。
そして、「小説はどんなにおもしろくても哲学がないと、背骨・・・といい変えても。哲学は人生経験よりも学問、すなわち、どれくらい本を読み思考したかで決まる。小説だけのことではない。だから、本が読まれなくなることは恐ろしい」と。本を読むべしと、呼びかける。
人生・・・・黄昏期を迎えたならば・・・・浅田さんほどの蘊蓄は語れないとしても・・・この瞬間を無駄にせず。チャンスと見たら、とことん攻め込み。公に関心を持ち、率先して社会に尽くしたいモノだと・・・・毎日新聞の夕刊から、生きる方途を学んでいます。夕刊万歳!!     Goto

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