宮沢賢治

新聞の力と童話で訴える社会変革の思い。
社会に関心を持ち、影響力を発揮して、社会を改革しよう。そんな志を持って、生きることは、とても重要です。大震災後、脚光を浴びた宮沢賢治。「雨にもマケズ風にもマケズ」は被災者の見ならず、日本人に癒しについて考えさせてくれました。
日経新聞・3/8付。アートレビューの欄(芸術にとんと縁のない私にとっては、勉強になる紙面です)で、宮沢賢治の童話の世界が掲載され、彼が、生半可な詩人・童話作家じゃない。その生き方は、まさに、文学を通じ、社会変革に挑んだのではと、知りました。
菜食主義の賢治。日頃から食べられている側の動物が、人間に報復する、おぞましいばかりの童話。「注文の多い料理店」。日頃、何気なしに頂く、肉食。考えさせられます。
熊捕りの心やさしい名人。「俺も商売ならてめえも撃たなけあならねえ」と手を合わせながら狩りを。ある日。熊に名人が襲われ倒れる。熊が「お前を殺すつもりはなかった」殺された名人「熊ども許せよ」と笑顔を浮かべて亡くなる。食うか食われるか。生命の業を問いかける。
いまでこそ、地球温暖化が注視され、この限りある地球に思いを寄せる活動が展開されていますが。明治の後半。賢治が植物連鎖(生命連鎖)という問題を真剣に考えた童話「やまなし」には、ジレンマに苛まれながら、自らの手法で、社会へメッセージを送ろうとした姿が浮かびます。
どんな、カタチでも良い。文学であれ、音楽であれ。はたまた、自らの仕事であれ。
社会に関心を持ち。社会のために、何かできないか。と考え、行動を起こす。温厚そうな、あのー宮沢賢治がそうであったと、学んで・・・。
新聞の力に改めて感謝するのと。志を持って生きねば人ではないとの思いが、交差します。Goto

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