自己矛盾

北海道のじゃがいもは、美味しいですねぇ。北の大地の恵みに感謝です。
「ゆり根」の生産は98%。冬至の時期に美味しいかぼちゃか食べたいとの消費者の思いに・・生産者が応えたのが生産量全国一のブランドかぼちゃ「りょうおもい」・・他に野菜では「じゃがいも」「玉ねぎ」「人参」、穀物では最高ランク特Aに輝くブランド米「ゆめぴりか」・・・
「小麦」「そば」「豆類」も生産量日本一。国産生乳の半分。広々とし牧草で育つ高品質の牛肉生産も日本一。そうです。今年はいち早く雪に覆われてしまいましたが・・北海道は日本の食料基地。年間約366万トン。一日1万トンの農畜産物が全国各地に輸送されています。
私達の食卓は、北の大地の恩恵に預かっている実態を改めて認識させられたのが・・12/1付・日経朝刊に掲載された北海道の農業協同組合連合会の広告(写真参照・広告価値としても高い)
この広告は「もし例外なしに関税が撤廃されたら、北海道の農業は大きな影響を受ける」「北海道から届く日々の美味しさも、旬の喜びも、食の安全も脅かされる」とコピーにあるように、TPP交渉に参加すれば、北海道から農畜産物を安定的に供給することができなくなるとの意見広告です。
TPPは総選挙の争点ですが。自民党は「例外なき関税撤廃に反対」との「例外なき」の言葉で焦点をボカし、農村部票田を確保しようとしています。その結果、メディアが騒ぐほど国民の関心は高くありません。このまま自民党が圧勝すれば。米国の圧力に屈しTPPに参加することになるでしょう。
私には、その欺瞞が許せなくて政権交代を後押ししたのに。国民を平気で欺く政治の逆戻りするのかと思うと。残念でなりません。政党が政策から逃げてどうするのでしょうか。政治のウソはもう結構です。
ただ、この広告を読みながら。率直な感想を述べれば。広大な大地の恵み育まれた大量の農畜産物が北海道から全国各地に輸送されるようになって、猫の額のような狭い土地で改良を重ねて育てている関東や関西、中部圏の農畜産物生産者に少なからず影響を及ぼし、廃業する農家が増えている自己矛盾を・・どう説明したら良いのか?
私の頭では、益々小さくなる地球・・TPP参加の是否を問うよりも、条件闘争に切り替えた方が生産者に取って良いと思うのですが。単純過ぎるでしょうか?複雑に利害が交錯する生産競争、経済論理になかなか・・ついて行けないのですが。どなたか。教えていただけないでしょうか。投票日も迫っていますし。Goto

12/1日本経済新聞

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