鵜飼

関市の小瀬鵜飼もなかなかです。
今年も岐阜・長良川の鵜飼が開幕しました。鵜飼は5/11日開幕、10/15日まで満月の日と増水した時を除いて毎夜開催されます。例年、鵜飼開きの日は雨に祟られるのですが、今年は晴天に恵まれ穏やかな日となり、舟遊びにはもってこいの日和となりました。
ご案内とは存じますが、長良川鵜飼は美濃国の鵜飼に関する最も古い資料によりますと、天宝2年(702年)の戸籍に各務郡中里の鵜飼部目都良売(うかいべのめらめら)と残されている記述が根拠となり1300年以上の歴史を持つ・・・故郷・岐阜の風物詩です。
ひと昔前は、年間35万人の観光客が押し寄せる賑わいを見せ、観光岐阜の象徴でしたが、昨今は8万人ほどでしょうか、元気がありません。原因を追求する積りはありませんが。市民の関心があまりにも薄いのが、気になるところです。
鵜飼開き日の朝刊では地元新聞が特集を組み、夜には花火も打上げられ、それなりに市民にアピールするのですが・・日常会話に鵜飼がのぼることはありません。なぜなのか。即物的な時代です。メリットを感じていないからなのでしょう。鵜飼をどう捉えるのか。難しい問題ですが、
関係者の意識が昭和40年代の隆盛から抜け切れていないのが残念です。もう一度との夢が忘れられず・・その当時に確立したピーアールしかやっていないのも気になります。観光を産業と捉え経済活性の起爆剤にと必死の他地区と比べるといささか、熱意が空回りの感もあります。
子供を川に近づけるのは危険ましてや夜に・・・なんてピント外れな教育姿勢で、子供を屋形船に乗せない。鵜飼を生で見せないのでは市民の関心も高まりませんね。とは申せ、今年も始まりました。1300年の歴史を刻んでいるのです。まずは、岐阜の宝物が関係者の努力で継続されていることに感謝したいと思います。Goto
追伸
そうそう、長良川上流で、もうひとつ、鵜飼が催されています。規模は長良川鵜飼の半分ですが、素朴で情緒があり、通には隠れた人気です。関市の小瀬鵜飼です。幻想の世界に入り込め一見の価値はあります。

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