地方創生

地方だからこそ、映画文化の灯りを消してはいけないと思います。
田舎にまた一つ、文化の灯りが静かに幕を閉じました。往時は年間10万人を越す来館者があったそうですが・・・昨今は半減。時代の流れといえばそれまでですが残念です。飛騨地方唯一の映画館閉館の淋しい話です。
高山を訪れる度、国道から中心部に入る道端に「高山旭座の上映案内看板」があります。それを目にしますと、ちょっぴり古い映画が掛かっているなぁ。などと思いながら、生後三ヶ月から三年間だけでしたが、飛騨高山で育った私としては・・・故郷に帰った・・・そんな気分でホッとしたものです。
ヒット作を封切りから上映したくとも、都市優先で配給会社から回してもらえなかったり、売上げから、配給会社に支払う割合が高かったりして、話題作の上映は一ヶ月ほど遅れることが多い。待ちきれない客は、富山市内のシネコンなどに流れた・・・(朝日新聞・岐阜版)
そんな理由から経営が悪化、閉館を早めたようですが。戦前に芝居小屋として古川町で開設された「旭座」。その後、映画館に衣替え、1984年に高山市移転、2スクリーンから始まって4スクリーンあったのですが・・人口9万のエリアでは経営的には厳しいかとも思います。
先輩の医者から。閉館を前に「昨夜家内と活動写真を観に行きました。特別上映で・もういちど・という落語の物語でした。我々世代には旭座は文化の場所でした。なんか寂しい思いです」とメールを頂き・・・・地方だからこそ映画の灯りを消してはいけないのでは・・
中央では、地方創生の掛け声が聞こえますが・・・唯一の映画館が閉館するのは・・残念ながら地方衰退の象徴のような気がします。地方には映画も演劇もできる立派な文化施設が建設されています。しかし、その利用度は低い。上手くやり繰りして・・・話題作の映画を封切りできるようにすれば・・・映画文化は地方でも息衝くのではないでしょうか。
我が社の発行するハッピーメディア®地域みっちゃく生活情報誌®「月刊・さるぼぼ」(飛騨高山一円・56,000部発行・全戸配布)で恒常的紹介すれば周知徹底します。地方創生って、できることからやれば良いと思います。飛騨高山に映画文化が再び灯りますように・・・Goto

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