地域の支え手

団塊世代の男性に必要なのは、メンツを捨てることかも知れません・・・
私にないものは、何かと聞かれますと「メンツ」(面子)というものが欠落しています。と答えます。なぜか申しますと、人は老若男女、皆同じだと教わって生きてきましたが、実は「大人の男のメンツ」にずいぶん悩まされてきましたから「メンツ」を捨てました。
中国人は「メンツに拘る」民族だとよく言われます。誇りを傷つける。プライドをないがしろにする。立場を否定されると、メンツを潰されたと怒る。中国人と付き合うときは「メンツに気をつけろ」とはそう言うことです。めんどくさいことです。
日本民族は東洋思想を根底にしていますので、日本の男性の「メンツを重んじる」考え方も中国からきているのかもしれません。取分け、年配男性の「メンツを重んじる」姿勢には、色んな意味が含まれ、時には「シット」(嫉妬)と同義語になって、後輩をいじめたり・・・
人前に出ることを避けるための照れ隠しとして「メンツが立たないから」などと使ったりします。団塊世代(私もその真っ只中ですが)。経済戦争に明け暮れ、企業戦士としてひたすら闘ってきた会社人間達が、定年となり、続々と地域に戻ってきました。
地域では彼らに「地域の支え手」になって貰いたいと、地域活動をしている人達が声を掛けても、そもそも、近所付き合いが全くありませんので、尻込みして、なかなか、参加しようとしません。もったいない話です。
その原因は何処にあるのか。考えてみますと、地域に関わってみたいと思う気持ちがあるのですが、過去の肩書きに拘る。会社の名刺から卒業できないなどの理由で、なかなか、一歩を踏み出せない。詰まり過去に拘るという「メンツ」が邪魔をするからなのです。
労働人口の減少は国家的な問題です。子育て、介護に追われる女性達にも「働き」の現場に出っ張ってもらわねばならない時代です。定年後の男性が、メンツを捨てて、地域ボランティアに参加したりして、地域の支え手になれば、女性の社会進出の支えに、更には、地域活性になると思います。
かく申す私。団塊世代ですが、今尚、現役の企業戦士です。地域の支え手になってはいません。それではいけないと反省。元々「メンツ」を持ち合わせていませんので、これからあちらこちらに出っ張って行き、「地域の支え手」になるよう努力します。Goto

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