死について考える。

あの戦争を悼むのも大切ですが、児童虐待による虐殺があなたの周りで起こっています。
お盆です。香を焚き、提灯を飾り、仏壇にお供えしてご先祖様をお迎えします。
我が家は親父殿が起こした新家です。私が2代目。仏壇には両親が入っているだけです。
私は仏事にはいい加減ですが、親を思う気持ちは人並みだと思っています。
ですから、毎朝、ウォーキングから戻れば、仏壇に合掌します。
そして、出逢った人々の安寧を願い。昨日を感謝し、今日やるべきことが上手く行きますよう
お祈りします。これは日課ですから、亡き両親に「何とかして欲しい」と願うモノではない。
死んだ人は戻って来ませんので・・・自分の日々を整理しているだけです。
8月15日は終戦記念日です。戦争を風化させない。日本の夏の風物詩のようですが、
先の戦争で亡くなった人たちへの思いを馳せ、悼みます。でも戦後77年です。
さすがに風化して来ましたね。メディアでは毎年忘れないようにと特集を組みますが・・
残念ながら国民の関心は急速に薄れています。
戦争は悪です。戦争が何も生み出さないことは誰もが頭ではわかっています。
ウクライナの悲惨な現状に胸を痛めない日本人はいませんが、
中国ではそうは思っていないようです。台湾を武力で自国に組み込もうとしています。
台湾海峡の有事は日本にも飛び火することは必定です。
日本は過去の戦争を反省し、憲法でも戦争を放棄していますが・・・
77年という歳月は社会情勢を変化させ、戦争を正当化しようとしています。
現政権は防衛費をGDPの2%まで引き上げる・・そんな方針を立てていますが
果たして国民は反対するでしょうか。方向は容認です。危ない時代です。
8月・お盆・終戦記念日・・・・「人の死」について考えねばなりません。
私は祖先を思うのも、戦争で犠牲になった人を悼むのも重要だと思っていますが、
それ以上に、8月に考えねばならないのは無垢の児童が虐待で「殺される」ことを
何とかせねばとの思いが強いです。
厚労省によりますと、2020年度・児童虐待の相談件数は20万5044件です。
1990年の統計開始より一貫して増え続けています。増えるってことは良いことですが。
大阪・富田林市で2歳の女児が自宅に放置され熱中症で死亡した事件は悼ましいでは・・
この女児は生後11ヶ月で虐待が疑われる事案が起きています。
祖母(保護責任者遺棄致死で起訴)が目を離した隙に風呂で溺れ、一時心肺停止に。
厚労省は虐待などで支援が必要な場合、自治体に状況の把握や危険度を定期的に
議論する「実務者会議」の設置を求めています。
この富田林事案も会議を設置、数回の協議を重ねたそうです。
祖母が育児に前向きな姿勢を見せたことで「要保護児童」から「要支援児童」に
格下げました。府警によると被告は女児の両足を縛り、幼児用の棚「ベビーサークル」に
閉じ込めるなど「遅くとも事件の1年前には虐待がエスカレートしていた」と。
この事案が果たして命を救えたかどうかは分かりませんが。
結果的には「実務者会議」が機能しなかったことは確かなようです。
こうなると識者たちが「子どもの命を救うには行政だけではなく、医師や弁護士ら
専門家の意見を踏まえ慎重に判断すべきだったのでは」などと言うのですが。
そんなことはすでに国会で決まっています。
問題は、行政に本当に児童の命を護ろうとする気概があるかどうかです。
さきの戦争を記憶する人はほとんどいません。無辜の民が惨殺される実態を
理解できない人ばかりです。児童虐待による殺人は、無抵抗の子どもを殺すのです。
そんなことが、あなたの周りで起こっていることに、
我々はもっと関心を持たねばなりません。8月は「命を考える」月ですから。
それにしても、弱者を、無抵抗な子供も虐殺することが横行するなんて・・・
動物以下です。その予備軍が20万件です。Goto

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