新しい資本主義とはボランタリー経済ではないでしょうか?
大手スーパーでは・・閑散タイムを利用し高齢者(初期の認知症)や障害者、
妊婦向けにゆっくり買い物ができる「思いやり優先レジ」の設置が進んでいます。
2年ほど前から支援や配慮が必要な買い物客への対応として始まりました。
今は使わない言葉かもしれませんが・・・社会的弱者が安心して買い物が
できるシステムです。認知症の人が売り場で困らないようにとの配慮、
売らんかなのスーパーの変化と申しますか、この姿勢、高く評価すべきでしょう。
AC JAPANのCMをご覧になった方もあるのではありませんか。
順番を待ついかつい若者がコンビニのレジで支払いでもたついている高齢者に
慌てないで良いですよ。ゆっくりとやって下さいっていうCMです。
コロナ禍の影響とは申しませんが、いつの頃からかこの国の経済は、
金銭至上主義・マネタリー経済(市場原理に基づく金融経済)になってしまいました
儲かれば良い。その弊害が自分さえ良ければという自己中心社会ではないか・・
それを新自由主義と言ってはオーバーでしょうか。
岩手県のあるスーパーの話です。
認知症の人を対象にした「スローショッピング」と呼ばれる取り組みが行われています。
大手スーパーで始まった「思いやり優先レジ」の進化です。
認知症サポーターの講習を受けたボランティアが「パートナー」として
買い物に同行し、必要な時に手を差し伸べます。店も店内の表示などを工夫、
優先の「スローレジ」を設けています。
カートを押して店内を巡る認知症と診断された方にボランティアのパートナーが寄り添い
買い過ぎたり支払いで戸惑ったりするのを何気なくフォローします。慌てないで
本人の意思に従い、ゆっくりと世話します。この取り組みは認知症専門医が
「自分で買い物をしたい」という患者の希望を叶えようとの呼び掛けでスタートしました。
「買い物は献立を考え、必要な商品を選び、金額や分量を計算する」
買い物を楽しむことで認知症で「できない」とされて眠らされていた力が目覚め、
前向きさや、積極性が出てくる」という効果につながります。
高齢者が1日でも長く日常生活を送れるように、スローショッピングを推奨する
ボランティア活動は社会を支える経済のあり方、モデルケースではないでしょうか。
マネタリー経済に翻弄されるこの国ならではの「公助」的対抗策、それを新しい資本主義と
いうのかもしれませんが、ボランタリー経済の具現化ではないでしょうか。Goto
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