広告は科学

広告費の削減は経済の収縮に繋がる。
景気が悪化すると、経費を削減しなければならない。普段から無駄遣いできるような余裕があれば良いのだが、普通の企業や家庭では、つつましく生きているのだから、経費を削減するといっても・・・・・。
しかし、でも、減収になれば、支出を削らねば成り立たない。で、どこから手を付けるかと言えば、大概、削減順序は決まっている。普通の企業では、まずトップや幹部の報酬、そして一般経費に切り込んで行く。
その際。なぜかしら、広告宣伝費が最初にやり玉に挙がる。広告会社としては辛いところだ。その結果が、昨対での総広告費20%削減である。二割削減して、経済効果が変わらないはずはない。
あまり語られないが、デフレ状態が続く要因の一つに、広告情報の減少が原因であるのは間違いない。なぜ、経費削減の最初に広告費か?理由は簡単。広告効果(レスポンス)が数値化されていないからである。
広告には常に「イメージ」という曖昧なものが付きまとう。人間の感情とか感性に触れるもの。これを数値化するのは難しい。だから、数値化しなくてもよい。との風潮が、業界ではまかり通っている?
私は、その理屈に組みしない。曖昧さを残してはいけないと思う。この曖昧さに妥協してしまうと、不況になるたびに、広告費は経費削減の「いの一番」にされてしまう。
この長引くであろう不況。切り詰められる広告宣伝費。業界には更なる逆風が吹き荒れるだろうが、逆境だからこそ、原点に立ち返り、効果のない広告は価値がないのだとの認識を持つべきだ。
そして、費用対効果を数値化する努力をすべきだ。私の敬愛する友人(JLAAの仲間)は「広告は科学」だ言う。私もその通りだと思う。
今からでも、遅くはない、広告を科学と捉えて、企業が存続する上で必要不可欠な経費が広告宣伝費であることを、勇気を持って証明しようではないか。
お陰さまで、我社の生活情報誌・19エリア・103万部(全戸配布)は、掲載効果は抜群で、企画の内容。スペースのサイズ。価格いずれをとっても、費用対効果が明確だと、スポンサーに認知頂いている。
                                                     Goto

コメント