乙武さんの慧眼に敬意を表します。
日本の子どもは状況の変化に応じて情報を繋ぎ合わせたり、正解のないテーマを考えたりする力が弱い。生まれつき手も足もない僕が教壇に立つことで、他の先生には、教えられない何かを伝えられるんじゃないかと思いました。
東京の区立小学校で三年間教壇に立った乙武洋匡さんの教師になった感想です。
その乙武さんが、大阪府議会で議論となっている「大阪府教育基本条例案」について、朝日新聞にコメントを寄せています。
教育について、語る資格などない私ですが、乙武さんの「条例案」に対する意見を読んで、他人事ではいけない。大阪府の話ではいけない。全国の首長は橋下知事の問題提起に真剣向き合うべきだと感じました。
競争主義は必要か?運動会「お手々つないでゴールイン」式教育では子供達の向上心助長させることはできない。「オンリーワン」であっても、ナンバーワンを目指す競争をしなければ自分の得手不得手がわからない。僕は障害があるから何かを諦めるのは嫌だったし、人よりも前にでたいと思ってた。
成果主義は必要か?2年続けて人事評価でD評価の先生をやめさせることができる条項が問題になっているが、向いていない先生(不適格教員)に去ってもらうのは自然なこと。(現在でも五段階の評価制度はあるのだが、有名無実化している)と乙武さんは語る。
私は日本社会に今、求められるのは、機会の平等と結果の公平だと思います。
スタートラインにハンディがなければ、結果で差が出るのは認めなければなりません。
成果主義は結果の公平です。状況の変化に応じて、教育できない教師は、不適合の烙印を押されてしかるべきです。教える側に厳しさがない限り、子どもが苦境に立ち向かって「人生の正解」を導き出すことはできません。
大阪府教育基本条例案を全て読んでみましたが、なぜ、この常識的な法案が、すんなり通らないのか?グズグズと審議しているのか?私には、理解できませんでした。
わずか、3年間の教師生活を経験した乙武さんの、慧眼に敬意を表します。
作家乙武洋匡の小説を読んでみたいモノです。直木賞狙って欲しいモノです。 Goto
コメント
モノ申そうではありませんか。
孫、孫のために。
宮城谷昌光さんの「奇貨居くべし」読み返し、善行なすべし。意を強くしてます。
Goto
私の友人に帰化した人がいますが、彼が言うに『日本人は日本人のアイデンティティーを失った』と言います。「善悪の区別」もつけられない国に成り下がっていまっています。もっと団塊世代やアラカン世代がちゃんとモノを言ってほしいとも!分かるのですが・・。