ことごとくよろし

青山いたるところ人あり。
どんな階級の出身者でもまなぶことができる。一つの学問に拘泥して偏りがあってはいけない。広く様々な学問を学ぶ。塾生の個性を尊重する。天領・豊後国日田で広瀬淡窓が開校した私塾「咸宜園」(かんぎえん)の建学精神「ことごとくよろし」です。
日田の産業は?林業です。日田杉を筏に組んで川を流す。福岡黒田藩に辿り着いた水夫は、博多の文化を持ち帰る。日田人を盆地人という。大分県の山中に都文化が根ざす。日田文化の源泉は、毎年7月中旬に開催される「祇園祭」。京都の祇園祭と・・・・。
日田は酒どころ。かつてはニッカのウイスキー工場が。今は、サッポロビールの。もちろん、九州といえば焼酎。麦焼酎いいちこもここに。酒好きの私には堪えられない地酒が。久々に、如何なる料理も殺さない。凛とした日本酒を味わった。
酒づくりの欠かせないのが水。日田の水は日本一。最近、良質の水に惹かれてキャノンの工場が誘致されたと、日田の商工会議所を預かる会頭は語る。世界企業の工場進出は水だけではなかろう。盆地人の自然と調和しながら、「ことごとくよろし」と全てを受け入れてきた偉人広瀬淡窓の建学の精神が生きずいているからに他ならぬ。
九州大分の盆地に日本のふるさと、源流をみた。青山いたるところ人あり。
新たに結んだ知古の縁に感謝。 Goto

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