意気軒高・・・・第一線で大活躍・・・
あの時もそうだった・・・・海岸沿いに敷き詰めた絨毯かと見紛う紫の花。人智で計りしれない幾何学模様の風紋。見聞してはと、誘われたが・・・今回もチャンスを逸した・・・20年ブリに訪ねた鳥取。
いつもそうである。遠地を尋ねても、ろくに観光もしない。還暦過ぎたのだから。砂丘は眼と鼻。足を延ばせば良いモノを。何とももったいない。無粋モノだと自嘲している。
でも、解禁早々の・・・山陰名産・・・松葉蟹(ズワイカニ)。味噌に始まり、刺しで。焼きで。湯がきで。すきで。雑炊でと。ホッぺは落ち。腹はよじれ。日本海の凛とする夜風に吹かれ・・・満喫させてもらった。ひとりで、三杯は頂いたかな。
とりわけ。これが本場の料理か。メインの蟹すきはシンプル。絶妙の出汁に、活き松葉蟹を放り込み。白菜を入れるだけ。それも、包丁を入れず。鍋に付きモノのシイタケも、糸こんも、豆腐もネギも入れない。
勿論。ポン酢も七味も無用。蟹の出汁が沁み込み。とろっとした白菜。真っ赤にゆで上がった足の裂け目から・・飛び出す・・真っ白な身。入荷した蟹でも、見て触れ、納得いかないと突き返す。白菜は地物で、産地まで足を運ぶと・・・。これが、鳥取風こだわりの「蟹すき」だと店主はいう。
誘って頂いたのは、鳥取風蟹すきの出汁の様に澄んだ生き様をされ、なお絶妙の味わいで、広告を通じ鳥取の活性化にこだわりを持って、貢献されておられる・・・・古希を迎え・・・益々意気軒高・・第一線で大活躍の大先輩。
残念ながら・・・ラッキョウの花も、壮大な砂丘も・・・・観光できなかったが・・・・こだわりの蟹すきとこだわりの大先輩の味に浸らせて頂いた。感謝。 Goto
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