トランプの書簡

打つ手は・・・「コメ」食料品の完全開放しかないか?

トランプ米大統領は、8/1から日本に25%・関税を課すと書簡を送った。
折しも参院選挙の最中。与党は「最悪のタイミング」せめて投開票日の20日までは・・との願いも虚しく。選挙の情勢に影響を与えること必須な情勢です。

日本中が「関税」パニックに陥っています。

中でも読売の政治部長が興奮。
日本経済に重大な影響をもたらす関税交渉・石破首相は無意無策だと言わねばならぬ。最大の失敗は首脳同士のやり取りでトランプの「真意」を掴みとれなかったと憤ります。

政府は、米国の雇用を生み出す対米投資を増やす代わりに
自動車への追加関税は引き下げて欲しい・・との戦略を描いたが、
何の役にも立たなかった。根拠のない楽観論は無視された。・・と辛辣に批判。

6月のサミットで実現した首脳会談で、自動車関税にこだわるトランプに、首相は「自動車は国益だ」と強気に出たが。次の交渉カードもなく理屈で返した首相の対応が、返ってトランプの心象を害した。オマエが悪いと。

G7首脳らと連携、自由貿易のルールを徹底する選択肢もあったはず。他に戦術はないのか。知恵を絞れ。首相が必死に外交を展開した形跡は見えない。無策のまま、8月1日を迎えることは許されぬ。・・・・いったい首相は何やってんだと・・・怒るわ、怒るわ。

まぁ・・憤って批判するのは読売の勝手だが(他の新聞も同じようなもの)・・
トランプ大統領の書簡、読んでみたが、読売の政治部長が石破首相に憤っても
何ともならないことがよくわかる。字数が多くなるが・・・あなたも。

親愛なる石破首相(加筆あり)
この書簡を送るのは米国が貿易赤字にも拘らず、日本と協力を続けるためだ。
喜べ。私たちは均衡のとれた公正な貿易があってこそだぞ。
世界最大の市場である米国の並外れた経済に参加するよう招待するのだ。喜べ。

日本とは何年にもわたって議論してきたじゃないか。その結果・・・
我々は日本の関税政策・非関税政策・貿易障壁が生み出す長期的な貿易赤字から
抜け出さねばならないとの結論に達した。

不幸なことに私たちの関係は「相互主義」に程遠いものだった。
25年8月1日から米国に輸出される全ての日本製品に「わずか」25%の関税を課します。これは全ての分野関税とは別だ。・・わずかだ、わずか25%だ。

高関税を回避するために積み替えた商品は高関税がかかるぞ。
25%という数字は、あなたの国との貿易赤字の不均衡を解消するために
必要な数字よりもはるかに少ないことを理解しなさい。

ご存知の通り、日本や日本企業が米国内で生産することを決めた場合、
関税はない。どんどん米国においで。何らかの理由であなたが関税を引き上げると決めたら、その数字が何であれ我々は25%にさらに上乗せするぞ。(脅し)

これらの関税は、米国の持続不可能な貿易赤字を引き起こしている長年の日本関税政策、非関税政策、貿易障壁を正すために必要であることをちゃんと理解してくれ。この赤字は我が国の経済、そして実際、国家安全保障に対する大きな脅威だったんだから。(安全保障にも影響がでてきたのだ)

今後も、何年にもわたって、貿易相手国ととして協力できるのを楽しみにしている。あなたがこれまで、閉じていた貿易市場を米国に開放し、関税政策や非関税政策、貿易障壁を撤廃したいなら、我々はおそらくこの書簡の調整を考えてあげる。

これらの関税は、あなたの国との関係に応じて、上がったり下がったり修正されるかも知れない。あなたは米国に失望することはない。この問題に注目してくれてありがとう。ご多幸を祈る。敬具・ドナルド・J・トランプ大統領。

如何にも如何にも、上から目線だが。
日本のメディアが、石破政権を無能だといくら罵っても、
経済人が右往左往しても、トランプ関税を緩めることは容易ではない。
ただ一つあるとするならば・・・コメだ。コメの日本がかけている関税を
撤廃することだ。・・・

参院選後、どんな政治風景になるかかわからないが・・・
自動車の関税を抑えるか?それとも米国産の食糧を食べるってことになるか。
そうなれば、日本の農業は崩壊するが・・・Goto

コメント