告白です。実は難しくてよく分からなかったのです。
大衆迎合主義がはびこり、日本の政治は決断できない状態が続いている。社会保障と税の一体改革に真っしぐら。消費税増税に突き進む、野田首相。ひょっとしたら、幻想の日本社会を現実に引き戻してくれるかもしれない。
そんな思いで、年度内に改革案が衆院を通過するかを、田舎から眺めているおっさんとしては、あの時代。さも、したり顔で論じ、労働者側に立ちながら、大衆である労働者のラジカルさを否定する革新政党に鉄槌の思想を振りかざしていた40数年前が・・・・・。
その思想源流が吉本隆明。彼をカリスマと崇めていたが、実は、難解で理解できなかった。が、それが大衆迎合主義以外ナニモノでもなかったと、気付いたのは。国が富に富んだ高度経済成長期の一億総中産階級化にひた走った自民党の社会民主主義政策。
大衆の要求実現こそ、そうです吉本流に申せば、大衆の自発性という名の迎合主義が、バブル経済崩壊後も続き、政治は決断できなくなり、重要課題は先送りを重ね、とうとう、国は首が回らないほどの借金づけと化してしまった。それが、おっさんたちのバイブルとして手にしていた吉本隆明の共同幻想である。
と、そこまで考えたところで。増税って嫌だよな。吉本隆明なら、共同幻想のためには、増税止む無しって、いうのか?菅直人も、仙谷由人も赤松広隆も千葉景子も、阿部智子も、みんな、あの時代人。実は吉本隆明の思想で政治を語ってきたのではないか?
と、思うのと、野田首相に頑張れって言いたくなるのと。そして、吉本隆明、あなたの大衆迎合主義は、結局勝利したのだ。あの時はよく分からなくって、あなたの思想に突き動かされていたのだが。と申し上げねばならないのか?皮肉な現実です。実は貴方が、何を言ってるのか?まったく、分からなかったのです。今も。
ご冥福を祈る。Goto
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