新聞を比べて見ると、こんな違いにも気付きます。
どうして、こっちが朝日で。あっちが読売なんだろう。ライバルが衝突しないよう、広告内容を変えたのかなぁ。下の写真。「このろくでもない、すばらしき予想外」と題した8/22付朝日新聞と読売新聞の朝刊に掲載された、二つのBOSSとSoftBankジョイント広告に思うのです。
新聞って。二紙を読む人って、意外と少ないので。同日に同じスポンサーが微妙に違う広告紙面を提供してるのを、知らない人がいると思うので、あえて、並べて見ました。広告を企画するモノに取って、これだけ、遊び心を持った広告を作らせてもらえるとなると、冥利に尽きますが。
ただ、私の疑問は、読売の掲載紙面は、「宇宙人ジョーンズ」と「お父さん犬」が多分、宇宙を見つめているんでしょうが。彼方を見上げながら、「最近、新聞を開くと、ろくなニュースがない。まったく、ろくでもない時代だ。
みんな評論家みたいにああだこうだと言い合ってるが、自分たちの生きる時代に、文句ばかり言っててもしょうがないじゃないか。」・・・・・と社会風刺込めて、お父さんが愚痴り、最後に、「そもそも人間の歴史は、ぶつかり合いの歴史だ。価値観の異なるモノどうしがぶつかり合うから予想外なことが生まれる。」・・・・と、二社合作の意味を語る。
朝日の方は、お馴染みの宇宙人ジョーンズ氏が、犬の父さんに語りかける。「失われた20年、パッとしない時代だったが。長引く不況の中で缶コーヒー片手に「まいったなぁ」とつぶやきながらみんながんばって黙々と働いてきた。
そして、もう一方の手にはケータイだ。この20年で人口を上回るほどケータイが普及。この惑星の住人は繋がることが好きらしい。たしかにこの時代。缶コーヒー飲まなきゃやってられないし、ケータイないと生きてけない。」と失われた20年を語り掛け・・・
「ただ、宇宙的な視野からすると、不景気だからと、内向き発想に閉じこもったり、まわりの顔色うかがって、無難なことしかしないようではこの惑星の好転は望めぬ。「ありえない」「とんでもない」ことしでかす勇気を持たないと、この先の20年もパッとしないはず。問題を先送りして、宇宙の片隅をグルグル回ってる場合じゃない。」と時代を鋭く切り込む。
「そもそも、この宇宙には衝突はつきもの。この惑星だって、数十億年前には衝突を繰り返していた。そんな惑星に生まれた人間たちが、ぶつかることを恐れてどうするんだ。異物との衝突がいつも時代を面白くしてきた。」と衝突を恐れない異物の白い犬に語りかける。
写真も迫力があるが、コピーも味わい深い。しかし疑問は残る。なぜ、こっちの広告が、朝日で。あっちが読売なのか?その意図が分からない。なぜ、宇宙人が語りかけるのが、朝日で。父さん犬がつぶやく方が、読売なのか?
私の想像では、身も蓋もないのだが、どっちでも良かった。たまたま、偶然そうなっただけではないのか。意味もないことに、意味をもたせるのが、広告だとすれば、わざわざ二つ制作した意味がない。広告制作予算が余ってるのかなぁ。羨ましい限りだ。Goto
8/22朝日新聞 8/22読売新聞
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