経営努力は、高品質、高効率、低価格、そして高サービスに尽きる。
資本主義を履き違えると、こんな新聞記事になる典型をご紹介します。
2/5の毎日新聞夕刊「特集ワイド」(私はこの特集が大好きです)の「速さ」と「安さ」が絶対か。と題した、マクドナルドが1月に実施した特別キャンペーン「ENJOY!60秒サービス」についての批判です。
記事の趣旨は、作業効率を高め、回転率上げ、より多くの利潤をあげるのが資本主義だが。マックの60秒サービスには、生産効率あげるがゆえに、従業員には過度な負担をかけ。それもチャップリンの「モダン・タイム」ように、機械に使用される主人公のように人間軽視ではないか。
そして、スピードをあげるのは「雑と裏返し。安かろう悪かろうに繋がる」と、品質の劣化を嘆く。極め付けは。資本主義社会の経済構造は人間の「生きづらさ」をとことん追求する主義だと、「脱資本主義宣言」を書いたフリー・ライターの声を紹介する。
食器はゼロで、食べ終わるとゴミ箱。厨房には料理人もおらず、工程を分担して組み立てるようにハンバーガーを作る。こんな「速さと安さを追求して60秒で食事が提供されるのが、果たして人間らしさが保てるのか。朝マック無料キャンペーンまで実施して生き残りを賭ける、そんな外食産業の実態に・・・
朝食を外食にするのが、人間の豊かさなのか。と、嘆いてみせる。
論理の飛躍も、ここまで徹底すれば見事なもの。マックは、粗悪品を、労働者を酷使して。消費者に売り付け。暴利を貪る悪徳会社の典型であるとの論旨。というならば・・・
その論理でいえば。マックで空腹を満たす消費者は愚か者になる。私は安全な食品を、低価格で、いち早く消費者に届け、その結果。収益をあげるのを悪だとは思わない。しからば。この記事を書いた記者(実名が入っているが)に、問いたい。
悪でない資本主義の善とは何か?資本主義社会で善行なる企業はどんな企業か?教えて欲しい。勿論。答えてはくれないと思うのだが。資本主義社会の企業で。効率と利潤を追求しない企業など存在しないハズだ。
だとすれば。この記者諸君と毎日新聞夕刊編集局は、世界的に崩壊した計画経済の社会主義社会の国営企業を想像しているのだろうか。例えば。中国の人民公社とか。国営化企業とかを。そんな陳腐ではないと思うのだが。私的には、批判のための批判に。何の生産性もないことを知るべきだと思う。
でないと。毎日新聞の夕刊は。時を経ずして廃刊になるだろう。(ちょっぴり論理の飛躍だが)
何ですって。60秒過ぎてしまって。ハンバーガーの無料券をもらったのが。若い店員をこき使って、タダ券をせしめた気分で、苦い思いですって。では、タダ券を返上すれば良いじゃないですか。そのタダ券に急かされて、翌日、マックで、タダでハンバーガーを頬張ったくせに。Goto
追伸
マックの前期経常が減益と発表。7年ぶりに翳ったと・・・新聞紙面を賑わした。
でも、ハンバーガーで売上高は2947億円。経常は237億円。凄いと思いませんか。
頑張れ!マックですよ。
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