花巻空港

利権争いではなく、顧客第一主義を貫いて欲しいモノです。
平成5年。4月19日の話ですから。もう20年以上前なります。私が搭乗する飛行機が花巻空港に着陸寸前、滑走路に墜落。車輪が胴体にめり込み炎上しました。乗客乗員80数名は全員無事でしたが。もう、100メートル手前ですと、滑走路手前の草むらに、もう、30メートル余計に滑走路を滑れば、土留めの堤に激突。機体は大破炎上したでしょう。そんな危機一髪の事故でした。
海の日の連休。気の置けないゴルフ仲間と岩手県で一泊二日のゴルフ遠征旅行。花巻空港を利用しました。人間の脳はどうなっているのか。タラップから、空港周辺の景色を眺めますと、その時の状況、キィーンとコンクリートに胴体が擦れる音。窓ガラスにヒビが入り、機内に煙が立ち込め、騒然とする乗客の姿。鼻を突くガソリンの臭い。客室乗務員と乗客に声を掛け、シュートに誘導した事。全員の無事を確認する前に、さっさと降りて立ち去った機長、副操縦士・・・・などなど・・・蘇りました。
帰路。再び花巻空港を利用。18時50分発・・・・名古屋空港行き。団体旅行です。ゴルフ談義に花を咲かせながら時間に余裕を持って空港へ。待合室に隣接した土産物屋さんを物色。岩手の特産品、復興支援と題した乾物類など、ワイワイ言いながら買い込んで・・・いざ支払い。
「お客さん、この品物は奥のレジでお願いします」と買い求めた何点か振り分け、別のレジに行けと。待て待て、この土産物屋の何処に、この品は「宮沢商店」で他の品が「北星」と書いてあるのだ。同じ売り場で・・・・売っていて。「君おかしいじゃないか。全品を同じレジで処理して、君たちが後で清算すればよいではないか・・・」
気色ばんで私。ドライブインの売店で売ってる商品でレジを変えろというか。スーパーで商品ごとあっちのレジへ行けなどとは言わない。どうなっているのか。お客は黙ってその通りするのか。と。店長風の人物に。よく言われます。私も困っているのですと。
では、君が上司、経営者に改良すべきと提案してはどうか。「そうします」と・・・。
JALがなぜ潰れたのか。なぜ、復活したのか。理由は簡単で、お客様のために・・・を第一義に行動しなかったからではないか。花巻空港の経営者がどなたか知らないが・・・
お客様のことをまったく考えていない経営者だと理解した。花巻空港でなぜ事故が起こったのか。当時、国交省に事故調査委員会ができ、私の搭乗体験記「風の間に間に」も一役買ったのだが・・・・。花巻空港はそもそもが政治銘柄。あの場所が、適正であったかが問われた。
つまりは、利権の巣窟でできた空港。その流れが、二軒の土産物屋の縄張り争いとして今も残っているとしたら。花巻空港の悲劇が蘇りました。Goto

コメント