良い花火

今夜は「全国選抜長良川中日花火大会」です。ぜひ、お運びを・・・・
梅雨が明け。高校野球の県予選が佳境を迎えますと。我が故郷夏の風物詩、花火大会です。このところ、地場産業は衰退の一途、高齢化はますます加速。職を求め若者は名古屋市に流出と、賑わいを取り戻すことのできない岐阜市も、花火大会の日は別格。
故郷を離れ、正月にもお盆にも帰らない子供達が、年に一度集うのもこの花火大会。近在からの見物客も数十万人に上り、年間で一番の賑わいを見せます。取分け、7月の最終土曜(本日19時より)に開催される「全国選抜長良川中日花火大会」は3万発が打ち上げられ、全国でも20傑に入る豪華な大会です。
選抜と付いているのは、全国から選りすぐられた花火師達が集い、新作スターマインや創作花火披露。それがコンクールとして表彰されるからです。昨年に引き続き、FMラジオで、臨場感溢れる会場の雰囲気や、花火を解説付きで放送します。(昨年は目の不自由な方に花火を見てもらおうとの企画でした)
私は長良川の花火大会で育ったようなモノ。朝からソワソワしていますが。花火通を認じていますので、花火観賞のイロハを紹介します。長良川の花火は、川幅が狭いので、大きな花火は打ち上げれません。
中心は4号玉といって、高さは190メートルほど上がり、直径150メートルほど開きます。日本で大きな花火は新潟県小千谷市で9/9・10に打ち上げられる四尺玉(直径120cm・重量420kg)で800メートル高さで、800メートルは開きます。凄いですねぇ。一度見たいものです。近在では、福井県の敦賀市で打ち上げられる二尺玉(直径60センチ。重さ140kg)が最高で8/16「送り盆」の日に打ち上げられます。
花火の本命は「割もの」といい内側に星を詰め、まん丸に開くのが特徴です。日本花火の代表作です。新作花火は「形もの」といい、ハートやスマイルの形に星を並べて開かせます。私的にはこれからの花火で、さらなる工夫が必要ではと思っています。八方に小さな花火が飛び散って開く花火を「小割もの」といいます。ジャァ、ジャァと音が入ると楽しみが倍増します。
「ポカもの」というのもオーソドックスで、ポカと開くとそこから、流線型に光が流れる細工です。「良い花火」の条件は「球の座り」です。最高地点、打ち上げられ登り切った頂点で開く花火です。「盆」・・・満月を表現する時、まぁるいまぁるいまん丸い盆のような月が・・と歌にもなっていますが。真ん丸に開くのが最高です。
それから、漆黒の闇にパッと咲いて、パッと消える「消え口」が一瞬で・・・バラバラと余韻を引きずるような消え方は未練たらしくて花火らしくありません。ことほど左様に豆知識を持って花火を観賞しますと楽しみが倍増します。今夜は孫に花火の醍醐味を伝授してやろう。Goto

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