下水道

究極の水ビジネスに・・・期待が膨らみます。
感謝が足らなかったかなぁ・・・なんて思いながら、広告を眺め、そのコピーを読ませてもらいました。日経(2/23・朝刊)「下水道の潜在力。多様な分野に貢献の幅を拡大」(公益法人日本下水道協会他)の全ページ広告です。(写真参照)
レイアウトも勿論ですが、明治17年、日本人の手によって初めて計画、設計、敷設された近代下水道「神田下水」、130年が経過した今も現役で活躍中。その形状は下水の流量が少なくても水深を深くでき、流れの速さを確保できるように管の断面が卵形に設計。その様がよく分かる写真も納得の紙面です。
で、コピーですが。まず、下水道の貢献、衛生的で快適な暮らし、都市機能の保守、公共用水域に水質保全など日常生活(都市)に不可欠な機能にも拘らず関心が薄れがち。しかし、水、資源、エネルギーの供給源として下水道の潜在力は大きいと。そうですよねぇ。下水道の効用について考えたことがありませんでした。
下水道は汚水を収集処理、雨水などを貯留、排除する。気象変化でゲリラ豪雨など浸水被害から生命、財産を守る。下水道処理人口普及率約80%、下水道管渠延長距離は46万kmで地球11周に至る国内最大級の基幹インフラ。地球11周ですって、凄いインフラですねぇ。
環境問題にも配慮。水質保全の観点で放流水域の水利用、生態系への影響、物質循環、エネルギー効率、低炭素循環型社会への機種資源の確保。それに下水再生水の農業利用、下水汚泥の肥料への活用、食と下水道の連携を図る取り組みなど、そのポテンシャルは限りない可能性を秘めている。なるほど、思わず唸ります。
更には、経済成長著しい東南アジアの大都市。生活排水処理率は低い。水ビジネスの中核事業として急速に拡大することは容易に期待できる。近代日本が130年間にわたり蓄積した「下水道」建設に対する高度な技術力は国の大きな財産。新たな輸出産業としてのチャンスも広がる。
国民生活向上のために、官民あげて戦後一貫して取り組んできた下水道事業の価値をこれほど鮮明に伝える新聞広告に触れ、改めて、広告の役割と価値を知りました。それにしても、「下水道の潜在力」は国際的なビッグビジネスですねぇ。関係各位に敬意を表すとともに、心よりのエールを送ります。Goto
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2/23日本経済新聞

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