歴史の岐路

ワイツゼッカー元ドイツ大統領に学ぶ・・・・
戦後70年。終戦記念日に発せられる予定の、いわゆる安倍談話が注目されている。国会では集団的自衛権の問題が俎上に上り、自衛隊海外派遣の憲法解釈範囲が徐々に広がりつつある。ISのテロが引き金となって、官邸が前のめりになるのはわかるが・・・・
ここは一番。平和の党を自認する与党・公明党の本領を発揮して貰いたい。野党も憲法の神学論争は止めて、現実的な対応を願いたい。それに、マスメディアの対応も重要。朝日・毎日新聞は「引きこもり平和論」を貫くのですから別として。
読売もここは、「積極的平和主義」(私にはイマイチ意味がよく理解できない主義ですが)には慎重に論を進めて欲しい。ドイツのワイツゼッカー元大統領が逝去、彼の敗戦40年の節目の演説「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる。我々は若かろうが、年を重ねていようが、みな過去を受け入れなければならない」
95年、時の村山富一首相との会談では「日本が近隣諸国と友好的な関係を持ち、過去を無視しないことがこの地域の平和と安定に寄与する」2000年神戸大での講演では「政治とモラルの対立は殺戮や戦争といった悲惨な結果を生む。若い世代には、前の世代の過ちから学び取って欲しい」(朝日・2/13・朝刊・紙面の扱い方がいささか偏重的だが)と・・・
朝日の紙面は、ここぞとばかりに、ワイツゼッカー元大統領の追悼特集を組んで「内外に戦争責任負う覚悟」と、自虐史観の押し付け気味だが、私は経済大国として「欧州の盟主」と呼ばれる今日のドイツが、「屈辱外交」などと国内の批判を浴びながらも如何に、敗戦と向き合ったかは、日本国民として学ばねばならないと思う。
戦後70年。安倍官邸一強体制をつくった国民。この節目の年は日本近現代史における大きな歴史の岐路になるかも知れない。そんな思いがする。Goto

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