寂聴さん「与えられた命、戦争するなと言い続けます」
最近の「天声人語」は面白くない。軽佻だなぁと思う。それでも我が社は全社員が、頑張って毎日、書写をしています。なぜかと申しますと、文章の組み立てがよろしくない。多分ですが。結論から書いて、順番に前に進めている文章構成が露骨だからなんでしょう。
書きだしの一二行で、「はあはーん」この問題を・・・朝日的結論に強引に持って行こうとしてるな。とわかってしまう。だから、面白くない。無理やり書いている。いや、書かされているという脅迫概念で字数を必死に埋めているのではないかと思える。だからといって、書写を止めるべきだとは思わないのですが。
むしろ、天下のコラム「天声人語」の内容はこの程度か。自分ならこう思う。こう考えると、自分なりの意見や考え方を持てるようになるには、この程度のいい加減なコラムがちょうど良い。と思っています。批判ではありませんよ。
朝日新聞の話題です。6/12付・朝刊に瀬戸内寂聴さんのエッセーを連載すると。寂聴さん93歳。体調を崩され、療養生活を続けておられると報じられていました。人生の終着点として「死に支度」を昨秋上梓。さすがにお歳だから。もう、表舞台にはなどと、思っておりましたら。
さすがに朝日新聞ですね。「残された命、何に使うべきか。作家ですから命ある限り、まだまだ書き続けます」との作家魂、「戦争するなと言い続けてたい」の心の叫びに便乗して、編集者が強引に口説き落としたんでしょうね。朝日ならではだと、感心しています。
文化・文芸欄に掲載された「寂聴・残された日々」の第一回は源氏物語を訳すこと・・・と題して、「源氏物語」訳業に立ち向かうという若き作家角田光代さんにエールを送る内容。私も寂聴さんの源氏物語(文庫・全十巻)をあっさりこんなものかと読みましたが、
訳す方はそんな生易しいものではない。命を賭けなければできない作業と知り、改めて読み直そうと思った次第。93歳の書かれる文章の奥深さに触れた気がします。毎週第2金曜、朝日新聞を開く楽しみが増えました。天声人語の内容にケチを付けるのも如何かとは思いますが。
どうも、文章の端々に思い上がり、思い込みが出過ぎ、謙虚さが欠けているのが文章を軽佻にしているのではと思えてなりません。偉そうなことを申し上げる立場にはありませんが。寂聴さんの「戦争するなと言い続けたい」と朝日新聞の「反戦主義」とはどこか違うのではと思えて仕方がないのですが。それも承知で、エッセー引き受けられたのではと思います。Goto
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