紙と映像(AR)

地方と首都圏では圧倒的に広告情報が違います。
岐阜の田舎暮らしですと、入手できる情報量は東京で生活するのに比べますと100分の一でしょうか。いやもっと差がある気がします。例えば新聞広告です。書籍広告の数(業界用語では本数、あるいは広告段数といいます)でさえ、地方と東京では地方が10分の一以下です。
書籍広告って、見出しだけを見ていても、結構内容が分かります。週刊誌などは、読まなくても大体の記事内容が想像できてしまいます。私は日々8から9紙の新聞に目を通しますから、全国紙に掲載されて地方紙に掲載されない書籍広告の数を比べたことがあります。
一ヶ月で、最も多いのが朝日新聞、続いて日経、そして読売の順です。スポンサーである出版社が朝日の読者が一番読書家が多いと判断しているからでしょう。ローカル紙は、朝日の10分の一以下です。新聞は毎日のことです。新刊の紹介だけでもそれだけ情報量が違ってきます。面白い本、興味のある本をいくら欲しくても情報がなければ手に取ることはできません。
それだけでも地方と東京には大きな格差が生じます。それと、公共交通機関での広告情報の差、天と地ほどの差です。私はほとんど車ですから、電車やバスに乗りませんが、首都圏を走る電車には、網棚や連結部分のドアの上部や吊革、ドア付近のガラス窓、中づり広告と車内で目の付くところに広告情報が満載です。
しかし、たまにJRで名古屋に出掛けますが、掲示用の枠はありますが、ほとんど広告がありません。広告量の差異なんて比べる人もいませんので、わからないと思いますが、方や日々新たな広告を目にする。方やなんの広告もない車中。通勤に例えれば日々のことです。大きな情報格差と言えないでしょうか。
最近の山手線。紙の広告だけでなくドアの上部には液晶画面がついています。それを見ているだけでも、大変な情報が入ってきます。その山手線、11月末から新車両(E235系)が導入され、車内には網棚の上部全体に電子看板(液晶画面)が取付けられるそうです。動画の時代なんですねぇ。
田舎者は山手線に乗っただけで、びっくりポンですが。新型車両では中づり広告を廃止するとしていたのを、継続すると発表しました。多分に広告代理店の圧力が掛かったのでしょう。
理由は紙と液晶画面を併用した方が広告効果が高いと判断したからだそうです。
私的には、動画も良いのですが、時間の経過とともに消え去ってしまう欠点があります。それを補完するのは、やっぱり紙の媒体だと知って、地域みっちゃく情報誌、総発行部数526万部を家庭にお届けする威力は捨てたモノではない。その情報誌に映像(フリモAR)が添付されているのですから、田舎に有っても都会の広告情報量に一矢を報いているのではと思っています。Goto

コメント