女性版骨太の方針

企業も女性役員を30%にする時代です。

2030年までに女性役員の比率を30%以上にすることを柱に掲げた・・
政府の「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023」原案が明らかに
なりました。民間企業で女性の役員登用が「国際的に極めて低い」からです。

まずは・・・東京証券取引所・国際展開する大手企業向けの「プライム」市場
1835社を対象に・・・25年をめどに女性役員を1人以上選任する。そして
30年までに比率を30%以上とする目標とともに、実現に向けた行動計画の
策定を呼びかけることも明記しました。

さらに実効性を担保するために、東証側と協議し、年内にこうした内容を
東証の規則に定める方向で調整するとしています。ということは、既存のプライム市場の企業は25年までに1人以上。30年までに女性役員の比率が30%以上にならなければ。どうなるのでしょうか・・・上場廃止になるのでしょうか。

それと、新規に上場する企業はどうなるのでしょうか・・・
既存の企業に準ずるのでしょうか?それとも25年からで良いのでしょうか。
まだ原案です。今後どうなるのかはわからないですが・・決めたら実施するのでしょうねぇ。その時になったら、猶予期間とか。延長は認めるとか。

曖昧にしないでしょうね。女性版の骨太方針です。男性的、いや、東証的な
既得権益は守るとか、そうは決めたのだがそれぞれの企業には事情があるし・・などと、ずるずると先送りはなしですよ。

決めたことは、決まったら、決まった通りにできない企業には退出してもらう。
そんな覚悟がなければ、絵に描いた餅です。女性版骨太方針などということ自体が、失礼な話ではないでしょうか・・・

それと・・企業に強いるならば、女性の地位が上がらない最大の課題は
政治の場に女性が少ないことです。政党は議員の4分の1を女性にする。クォーター制も案としては浮上したり、消えたりです。それも決めてはどうですか。
もちろん、30年までにと期限を切って。

女性活躍・男女共同参画を促進せねばならないなどと、何年言っているのでしょうか。社会全体で女性の地位の向上、登用の促進は喫緊の課題です。

とりわけ女性議員は、列国議会同盟(IPU)の調査で日本の女性議員の数は10.1%で166位です。女性版骨太の方針に、女性議員の枠付をしないのは問題です。地方統一選挙では政府が目標とする35%には届かないが、道府県では15.6%市議選では20.6%まで増えてきました。

少しづつではありますが、時代が変化している証でしょう。
でもです。やはり政治が本気にならねば、166位という情けない順位から
脱却することはできません。企業に女性役員が増えることも容易ではありません。

その意味では、政府の「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023」(女性版骨太方針)の原案がまとまったことは前進です。決めた目標はいかなる抵抗があろうとも妥協せず・・貫いて欲しい。Goto

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