GOHOUBI

商魂逞しい・・・百貨店のお中元商戦

コロナも感染症法の分類5類になって2ヶ月になろうとしています。
感染症の専門家たちは相変わらず油断は禁物だと・・・警鐘を鳴らしています。
でも、諸外国でも感染が拡大した話は聞きません。脅かされ臆病な日本人ですが、ここにきて、徐々にではありますが、マスクを外し始めました。

同時に・・・人が動き出したのでしょう。新幹線はコロナ前の乗客率に。
もとの常態には戻らないのではと言われていたのですが。夜、居酒屋にも
飲食店にも客が戻ってきました。地方ではまだ戻らない地域がありますが、
それは、別の原因があるのではないかと思っています。

なぜ、戻らないのか。それには二つ理由があります。
そもそも、市場が小さい。だから一度離れた客が戻ることはない。
それと、店の側に創意工夫が足らない。一度遠ざかったのです。
以前以上の努力がなければ客は戻りません。

観光地も同じです。夏休みの予約が入り出したようですが、
まだら模様です。その差はどこにあるのか。やはり、観光地に
関わる人たちの覚悟です。風向きが変わってきたのです。コロナで長い間、
閑古鳥に耐えたのです。呼び寄せるという決意、覚悟がなければ、
容易にお客さんは増えません。

でも、4年近い規制の反動は大きいです。
人が動き始めました。この夏が勝負でもあります。

夏といえば、お中元商戦も同じです。
それぞれの流通業は・・購買意欲を掻き立てる策を講じています。

お中元の市場規模、習慣が薄れてきたのでしょうか。年々縮小傾向にあります。
矢野経済研究所によりますと、今年の市場は昨年比170億円減で6650億円と予想します。コロナ前と比べると、フォーマルギフトが縮小傾向にあるそうで、
親や友人、そして自分自身に贈るギフトの存在感が高まると分析しています。

商魂逞しい・・小売の王様・百貨店を覗いてみましょう。
そごう・・・特設会場がオープン。約1300の商品を展示販売。
昨年はコロナの影響もありオンライン販売に力を入れていましたが・・
今年は足を運んで欲しいと「試食」コーナーを再開。
自分で味を試してから贈りたいとの期待に。
横並び・・ですが、三越伊勢丹も試食を復活させています。

高島屋では暑さ対策にとアイスクリームやゼリーなど「冷感グルメ」の
品揃えを昨年の2割増で展開するそうです。
松屋も「電力供給逼迫が予想されるので冷たいスイーツで涼んで欲しいと
プリンやジェラートを推すとか。

電気代高騰の折から、節電を意識した商品だそうです。
えっ・・と思います。冷たい商品と節電がどこで結びつくのでしょうか。
そもそもですが、受け取る方がそんなこと意識しますかねぇ。
贈る側の満足を提供しているようでは・・もう少し知恵がいるのでは・・
市場規模が縮小するのもわかります。

それと、言わずもがなですが・・・大丸松坂屋では、お中元の専用サイト内に
「GOHOUBI」と題した専用ページを設けたそうです。そりゃなんじゃ?
担当者に言わせれば・・「職場の上司や取引先に中元を贈る需要が低迷しており
新しい価値を提案したい」のだそうです。

それが、頑張る自分への「GOHOUBI」(ご褒美)だそうです。
そこでアイスクリームを買って帰るのでしょうか・・・・
わからないわけでもありませんが。アイスクリームなら、自分へのご褒美だと
コンビニでいちばん高いのを買って食べるなんてトレンドもありますが・・

自分に「GOHOUBI」のお中元なら・・・もうひと工夫が欲しいかな。
なんだかんだと理由を付けて、消費を、購買意欲を煽る・・
理由なんてなんだって良い。踊ってみようじゃないですか
それが地域の元気です・・・Goto

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