源氏物語を捲ってみなければ・・・・
霜月ですね。
今年も残すところ60日・2ヶ月です。
光陰矢の如しと申します。歳月人を待たずでしょうか・・・
何とも月日が経つのが早いですね。これも高齢者だからでしょうか・・
仕事を終えて家に戻るのですが・・・すぐに朝です。
夕食を頂いて、自分の部屋に入って・・手持ちの雑誌(日経ビジネス)を
開くか、読み掛けの小説を捲れば、もう日付が変わりそうになります。
寝るか・・とベッドに入れば、すぐに目が覚めます。
性分なんでしょうか・・二度寝が嫌なものですから、エイヤァーと起きれば
それで、メールなどチェックして、古典に手を伸ばし、ブログを綴れば、
ウォーキングの時間でしょ。小1時間、エネルギーが消費する程度の速足で
歩いて、戻って風呂に入れば・・・もう出社の時間です。
多少のズレや変則があるものの、コロナ禍がそうさせたのですが、
大概がこのリズムです。その日課が続いているうちにもう霜月ってことです。
かろうじてウォーキングが季節を教えてくれるのですが・・・
確かにウォーキングウェアーも冬物に衣替えです。如何に異常気象だと申しても
季節は巡るものでありますね。
そうそう・・温暖化とは関係なく歳時は行われますね。
11月は農作業を終えた人たちが、神様に神楽を奉納したことから
異称を「神楽月」と呼ぶそうです。金沢の兼六園では庭師が「雪吊り」を施します。(11/1〜3月15日)
この地方では聞いたことがないのですが・・
旧暦の亥の子月(現在の11月)の最初の亥の日・亥の刻にはイノシシのような形をした「亥の子餅」を食べる慣わしがあります。紫式部の源氏物語にも登場します。平安時代から無病息災を願い続いています。併せてイノシシが多産のため子孫繁栄。陰陽五行説・水の方向を司る。火伏せを願う歳時です。
最近は古来からの歳時をやらなくなりました。
なぜかと考えますと、悲しいかな・・戦後生まれの我々、団塊世代が
戦後の民主教育とやらで、歳時を教わってこなかったからではないでしょうか。
教えない親や学校にも責任があるかも知れませんが・・・歴史を顧みなかった
団塊世代の責任は重いと言えます。
こんな話に思わず・・背筋を伸ばしました。
民族が滅ぶに三つの原則がある。
1・理想を失った民族・・・自分だけが、今が良ければでは。
1・自国の歴史を忘れた民族。・・歳時もできないようでは。
1・すべての価値をモノで捉え、心の価値を見失った民族。・・
・・物欲の時代ですからねぇ。
思い当たる節がありますね。
とりわけ、自国の歴史を忘れた民族は滅ぶ・・・
歳時と歴史は似て非なるモノかも知れませんが・・・
庶民が受け継いできた歴史だとすれば、歳時に関心がなくなるのは
国が滅ぶ前兆ではないでしょうか。
今日は・・・和菓子屋さんに寄って「亥の子餅」を求め、
瀬戸内寂聴さんの源氏物語を捲りながら歳時の話をして・・
孫たちに食べさしてあげようかなぁ・・・・Goto
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