理念は日本的黄金律ではないか。
公明党が連立を離脱した。まさに政治は激震である。
高市総裁率いる自民党が、公明党の小選挙区に候補者を立てると表明。
この瞬間、26年間積み上げてきた信頼は音を立てて崩れた。右派色の強い麻生派主導の政権運営は、現実政治の繊細な均衡を読み違えたと言わねばならない。
麻生の政治ごっこでは国は動かぬ。
問題はここからだ。臨時国会で首班指名を行う必要があるが、調整には時間が足りない。トランプ大統領来日が27日。それまでに体制を整えねば外交に支障をきたす。だが、10日余で新政権を形にするのは、常識的に無理だ。自民党内では石破首相の続投、いわゆる「総理・総裁分離論」での急場しのぎ案が浮上するだろう。
一方、野党陣営も混迷を深める。
立憲の野田代表ではまとまらず、維新も公明も距離を置く。ここで一気に浮上するのが、国民民主の玉木代表である。野党第三極の現実主義者として、立憲、維新、公明の接着剤になりうる存在だ。玉木氏が掲げる「政策」は、今の時代の旬である。
では理念は何か。
それは黄金律である。キリスト教の「汝の欲することを他人になせ」と、孔子の「己の欲せざる所、人に施すなかれ」。この二つを融合した「日本的黄金律」こそ、分裂した政治をつなぐ軸である。立場を超えて「人としてどうあるべきか」に立ち返ること、それが政治の第一歩だ。
政治は生き物、一寸先は闇。
だが、今こそ「人間らしい政治」を取り戻す時である。
私の知見を言えば、玉木首相、あり得る。
時代は「対立」より「政策」を求めている。
的を射ていれば、日本の政治、意外と夜明けは近い。
「政治とは力ではなく、徳で治むるものなり」(論語)
The Golden Rule・・・・Goto
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