文科省が2026年度の全国学力・学習状況調査の分析結果を発表した。
小学6年、中学3年に、平日どれくらいSNSや動画を見るかと聞いた。3時間以上が中3で49%、小6でも37%。しかも小中とも、視聴時間が長いほど各教科の成績が低い傾向にあるという。
やっぱりなぁ、である。
文科省も「SNSなどの長時間利用によって生活習慣が崩れる可能性がある」と指摘する。
で、どうするの?
「家庭でのルールづくりを推進していく方針」だそうだ。
また方針ですか。
要するに、お父さん、お母さん、家庭でよく話し合って下さいね――である。
分かっているのに、なぜ手を打たぬ。
業を煮やして、先に動いた自治体がある。
香川県は2020年、全国に先駆け「ネット・ゲーム依存症対策条例」を施行した。18歳未満について、ゲームは平日1日60分、休日90分までを目安とし、スマホ等についても使用時間帯の目安を示した。賛否はあった。当然である。でも、子どもの生活を守るため「ここまでにしよう」と具体的な数字を出した。その姿勢は評価したい。
愛知県豊明市も昨年10月に動いた。
仕事や勉強などを除く余暇のスマホやゲーム機の使用を、1日2時間以内を目安とする条例を施行した。罰則はない。「スマホは悪だ」と言っているわけでもない。睡眠や家族との会話を削ってまでスマホに時間を奪われていないか、一度立ち止まって考えようという条例だ。
これで良い。国がやらぬなら、俺たちがやる。
そんな気概のある首長が全国にもっと出て欲しい。
ところで先日の卓球WTTチャンピオンズ横浜。張本智和23歳、妹の美和19歳が、何と大会史上初の兄妹アベック優勝を果たした。世界を相手に戦い、妹の美和は決勝で中国の強豪を撃破した。実に痛快だった。もちろん張本兄妹が一日何時間スマホを見ているか、私は知らない。
でも思う。
世界一を目指している若者が、毎日3時間も4時間も、
目的もなくSNSを眺め続けているだろうか。
一日は誰にも24時間しかない。
3時間なら年間1095時間。
この時間を勉強に使うか、スポーツに使うか、本を読むか、家族と話すか。
それとも指一本で画面を送り続けるか。
その積み重ねが10年後の人間をつくる。
これは子どもだけの問題ではない。日本の将来の問題である。
文科省よ、調査して「傾向が分かりました」で仕事を終えてもらっては困る。
家庭任せでもいかん。
分かっているのに、なぜ手を打たぬ。
子どもの時間を守ることは、国の未来を守ること。
そろそろ国が腹を括る時ではないか。Goto


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