心の叫び

人前で話すのは嫌なもんですね。
人前で話すのは苦手です。しかし、避けて通れない場面もあります。結婚披露宴来賓の祝辞。会議の主催者挨拶。会社事業の説明。講演の講師等々。頭が白くなり、言葉が出てきません。そんな折。手に人、人、人と書いて飲み込みなさい。石ころだと思いなさい。一番後の席の人を見て話しなさい。と色々心構えを教わります。
随分前になりますが、評論家の竹中健一氏を招いた講演会。楽屋裏。氏曰く「講演の心得え、大きな声で話せ(声が大きければ元気な内容に聞える)。二つ目、時間厳守せよ。(聴衆も主催者も時間を気にしている。時間通りに終わるこっちゃ)」成る程。氏らしい。
私は解消法で、次の点を気を付けています。まず、弁解しない。(何故ここで話すのかとか、十分な用意がないとか、ここで話す立場ではないとか。一々弁解しない。聞く側は、それじゃあー出てくるなよ。となる。聞き苦しい。)自分の弁に苦笑いしない。(壇上で自分で話し、自分で照れ笑いしている、聞いてる人は面白くも可笑しくもない)。でも、人前で話すのは嫌ですね。
噺家でも、講演業でも、政治家でもない素人が上手く話せというのが無理です。中身を大切にするしかありません。その会合や集りの主旨を理解し、真実を素直に訴える。心の底の叫びを正直に語る。練りに練って言葉を考える。と云った事が、中身に繋がるのではないかと思ってます。
12月、住民の生活に直結した地方議会が一斉に始まります。最近は地方議会の代表質問や一般質問をテレビ中継します。それがどうも面白くない。別に面白くなくてもいいのですが、質問も答弁も、原稿の棒読み。それでは、有権者も視聴が辛いです。
地方経済は、酷い状態です。このままでは、年を越せない商工業者が続出しかねません。首長や市町村の職員には頑張って貰いたい。地方議員の役割も重要です。議員は、話しのプロ。議会壇上で、庶民の心の叫びを代弁、中身の濃い、真剣勝負をお願いしたいものです。                             Goto

コメント

  1. 後藤 より:

    MIVECさん
    コメントありがとうございます。
    人前で話すコツに「間」が必要と云われます。噺家の芸が磨かれるのは「間」を掴む。とも。「間」は度胸と思いますが如何でしょうか?      Goto

  2. mivec より:

    初めまして、MIVECと申します。
    いつも楽しく拝読させていただいております。
    人前で話す機会というのは、嫌といえば嫌ですが、自分の晴れ舞台のような気がして緊張とともに自らを奮い立たせるようなやる気がわいてくるのは私だけでしょうか。
     ただ、気をつけねばならないのは話す事に慣れてしまいますと、逆に聞いている方々に業務的、事務的に原稿を読んでいるだけであって、心が入っていないのを見抜かれてしまうケースもあります。難しいものですね。