長靴の三浦さん

ちょっと「気恥ずかしいですが。
長靴を脱ぐ。ひっくり返す。中から水が「ザー」と出てくる。
昨日の午前中。我社が発行する生活情報誌「おりべ倶楽部」が主催する、多治見市を流れる土岐川の清掃ボランティア活動が終わっての出来事です。
そうです。橋げたに引っかかった「ゴミ」を拾うために、川に入り、長靴の中に水が浸み込んだ。その水を出したのです。昨日は東海地方も雪模様。川のよどみには氷が張り、雪がちらつき始めた頃。
このボランティア活動。三ヶ月に一度の割。誌上で呼びかけ、実施してます。そのサイクルが二月にあたり、昨日の実施日となりました。寒い季節です。市民の参加を期待するのは無理です。
しかし、ボランティア活動は続けることに意味があります。私は、「おりべ倶楽部」のリーダー始め若いスタッフが凍える手で、一生懸命、川原の清掃に参加、この活動の火を消さず、次回に繋いでくれたことに、心より、敬意を表します。
ちょっと「気恥ずかしい」ですが、これが、「広告と生活情報誌」中広の社会的責任(CSR)だと考えています。この活動が日本一きれいな土岐川になるまで、続けれればと願っています。
ところで、長靴です。多治見市の中心部を流れる土岐川。その土岐川の清掃ボランティアをたった一人で、長年続けてきた人。その人が長靴の主です。私はその人の名前をあえて、公表します。彼は「三浦さん」といいます。
「おりべ倶楽部」が土岐川清掃を市民に呼びかけ、活動を開始したきっかけも、続ける決意も、中広のCSRの一環はこれだと、教わったのも「三浦さん」の無私の心。直向な努力、活動に学んだからです。
長靴の水を払いながら三浦さんは「これみて、薬物の注射針。この川原で、何十本も拾いましたよ。警察にも、市役所にも届けました。ほれ、ほれ、この針、川原で遊ぶ子供の足に刺さったら・・・・・。恐ろしいです。市民の命の川。大切にして欲しい」と。
三浦さんは仕事の都合でこの三月、多治見を去ります。
その三浦さんの活動を市民は知ってるはずです。
市民に成り代わって、「三浦さんにお礼申し上げます。ありがとうございました」「おりべ倶楽部」が三浦さんの意思を継いで、土岐川清掃活動を市民と一緒に続けて行きます。
「今月末、あなたが写した、土岐川のゴミの写真展が開かれると聞いてます。そこで、あなたに、感謝の意を表したいと思います」「ありがとう。長靴の三浦さん」
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