秋冷

胸張って目線を高く!!
速いものですね。日本の世相を現す年末恒例の一文字、昨年は「偽」でしたね。清水寺の境内で書かれたのが昨日の事のように思って居ましたら、今日から11月。
今年はどんな文字で表現されるのかと、思い悩む季節となりました。
JLAA(地域広告会社協会)秋のブロック会議。最後の関東ブロックが東京で開催。御参集頂いた皆さん熱い議論ありがとうございました。混迷の時代、微かですが、光明が見えた気がします。
そのお蔭もあってか、上京、他の商用も兼ね、東京の街を電車や地下鉄であちこち歩きました。
その雑感です。
相変わらずの人混み、田舎のおっさんには閉口ですが、こんな所にも、と、季節を感じました。
何処でかと申しますと、混み合ってた地下鉄の中で。「ふっ」と感じた「ナフタリン」の匂いにです。
急に冷え込んだからなのでしょうか?冬衣装を慌てて引っぱり出したんでしょう。タンスの中の、行李の中の、その隅に置かれてるであろう防虫剤の匂い。
殺伐とした東京の街で、「みんな、寒気に防御しながら、厳しい状況に必死に耐えて生きてるんだ」、ナフタリンの匂いに「人の息遣い」と、冬の訪れを実感しました。
それから、これは景気の影響なんでしょうか?若者が、それもビジネスマン諸君の目線が下向き加減なのが気に掛かります。若いんだから、もう少し、胸を張って元気よく歩けばなどと、行き交う若者を眺めていまして感じました。でも、なんか変だぞと、気になることに気付きました。
それは、殆どの若者が、なんで、「黒」っぽいスーツばかり着ているんだ??ってことです。よく見ると、大概は細い縦縞が入っていたり濃いグレー生地だったりで、黒ではないんですが、誰もかれもが不思議と「黒」っぽいスーツなんです。伏目に黒いスーツ。暗い時代の象徴のようです。
リクルートスーツの延長なのか?これでは、学生服のようで個性がないな〜。サラリーマンは黒のスーツと決まっている分けでもなかろうが?東京の若者がこれでは、日本の将来も暗いな〜。となんだか悲観的になりました。
ファッション関係者にも知恵を出してもらわねば・・・などと、思いつつ。
今年はオリンピックの年でもあった。年末のひと文字「躍」とか「「動」とか元気の出る文字が良い。と思うのですが。生活臭が漂う地下鉄。喪服のような黒っぽいスーツの若者たち。
このままじゃ、「暗」とか「黒」とか、みみっちい文字になるのではないかと
秋冷に首都東京の街で首をすぼめました。
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