日本の外交・安全保障を考える。
衆院は、任期四年。衆院選は向こう四年間の総理大臣を決める選挙でもある。
それが、民主政治の常識だと、今回の選挙を通じて知った人が多い。
たまたま、今回の衆院選は、任期満了選挙になった。だとすると、この4年間を総括すべきである。
それがないと、与党の政策が虚しくなってしまう。とりわけ、外交政策では、毎年変わる首相と外相。
これでは、外国から信頼されるはずがない。その総括が無くて、野党のマニフェストに上がる外交政策は不安と言われても。「じゃ?。この4年間、日本の外交は上手く機能していたのか?」と問われれば、当事者がはっきりしないのだから、「外交は、外務省の仕事」では、政治家はいらない。
因みに受け売りだが、戦後60余年。外国の軍隊が駐留し続けるのは、自立した国とは言えまい。
まして、「思いやり予算」と称して年間6000億円以上を負担している国は世界にあるまい。(日経ビジネス・寺島実郎氏に聞くを参照)
今世紀に入ってからだけでも、5兆円以上になる。それが、日本の安全保障だと決めつけてきたのは、誰か?与党だけではない。平和と聞けばすべてが思考停止になる野党にも責任がある。
元国家安全保障問題担当の米大統領補佐官は日本を「プロテクトレート(保護領)と著書で呼んでいるそうだ。あの戦争のトラウマを米国が利用し、日本を属国支配しているとの認識だ。
世界の事情は大きく変わった。オバマ政権は「対話と協調」「核なき世界」という新しい外交思想を提示した。日本の外交が日米同盟基軸であってよいのであろうか。が問われる時代に入った。
しかし、自民党政権で、外交政策の転換が図れるだろうか?米国が変わったのに、日本がプロテクノートのままで良いと、言うほど、こっけいな話はない。毎年、首相や外務相がコロコロ変わり「外交は外務省の仕事」などと揶揄される政権では、時代の変化に対応することはできない。
外交問題は相手があること。じっくり腰を据えて任期を全うする政権でなければ、日本外交の新機軸はできないと思う。衆院選の終盤で、こんなことを言うのも、間が抜けているかも知れないが。
この国の外交・安全保障問題に最も必要なことは、やっぱりチェンジじゃないかと思う。
それも、四年間の任期を全うできるほどの、大きなチェンジが必要なのではないか。
でも、寺島氏が言うように、60余年も外国の軍隊が駐留するのを不自然だと思わない国民は、非常識だと聴けば、なぜ?と問い返したくなる。
その答えが、「日米安保で飯を食べている人達がいる」のことも認識しておくべきでしょう。と言われれば、やっぱり、既得権益こそが諸悪の根源だと言わねばなるまい。
既得権益がある国だから、プロテクノートと呼ばれるのかもしれない。
と思うと、この衆院選はますます重要になってくる。
Goto
コメント
日本の地方も、日本国にプロテクトレートされていた。その時代が終わるときなのでしょうか?保護領は、日本人に合っていたのでしょうか?アメリカの51州目「日本」が本当に自立するためには、地方の我々も甘えは、許されません。本当に4年間で4人の首相とは、歴史に残ります。後4年間「Aさんでいいの?」
明日の最後の演説に使用するとM党に行ってしまいます。J党は「・・・?」