地域主権

地域のことは、その地域に住む住民が責任を持って決める。
我が故郷・岐阜市の市長選挙が告示されました。この衰退した岐阜市の現状に、市民が如何なる選択をするのか?私には非常に興味があります。
鳩山首相の施政方針演説が行われました。土曜日の朝刊にその全文が掲載されています。随分、長い演説だったようで、新聞全頁に亘りぎっしりの文字数です。丁寧に読んでみました。
全編に流れる「いのち」を大切にする姿勢は、理念的、観念的だとは思いますが、首相らしさが滲み出て、評価できるのではないかと思います。
私が関心を持って読んだ項目は二点です。まず、経済の成長戦略についてです。デフレ経済の危機に「いのちのための成長を担う新産業の創造」を掲げ、「グリーン・イノベーション」の推進を基本とした点は大いに納得できます。(社内報・中広報2月号でも述べています)
それに地域の疲弊を何とかしたいと思う田舎のおっさんとしては、地域経済の成長の源に地方交付税の1,1兆円を増額。地域経済活性化や雇用機会の創出に2兆円規模の景気対策枠を新たに設けた予算は評価できます。
もう一点は、これだと、私が心から思っていることです。それは「地域のことは、その地域に住む住民が責任を持って決める。地域主権を実現する」と明言した点です。
政権交代以降、前政権の後始末に追われ、果たして、地域主権を本気で実現させるのだろうかと心配していました。それが、「地域主権の実現は、国のかたちの一大改革と位置づけ、鳩山内閣の改革の一町目一番地だと、力強く述べた点に、大いに勇気付けられました。
地域主権戦略をどのように進めて行くかの工程表も示していますが、長くなりますから省略します。が、国は地方に対する不必要な義務や枠付けを地方分権改革推進計画に沿って廃止するわけですから・・・・・・・・・。
新政権の地域主権への取り組みは本気です。だとしますと、その本気に合わせて、地方もそれに、呼応する覚悟と体制が必要になってきます。生半可では、出来ません。
大阪の橋下知事は、地方主権が進めば首長の能力で地域格差は広がることを住民は自覚する必要がある。国は何もしてくれなくなるのだから、国に頼るような首長ではダメだ。
自分の頭で考え、発想し、行動できる有能な首長を選らばなければ、地域が悲惨な目にあうことになる。それらは、すべて、選挙で選ぶのだから住民の責任となる。と、語っています。
残念ながら我が愛する故郷・岐阜は、この8年間、廃止する事業ばかりで、新たな取り組みは皆無でした。縮むに任せる経済に何も手を打つことが出来ていません。現状では、到底地方分権の受け皿にはなりえません。
ましてや、「地域のことは、地域の住民が責任を持って決める」という地域主権を受け入れる体制には程遠い状態です。が、幸いにして、岐阜市をリセットするには、とても良いタイミングで、市長選が告示されました。
私は、岐阜市民が、この時代の変わり目に、自分たちの住む街、暮らす街を、どの程度の関心と意識を持って生きているのか?この選挙結果がとても楽しみです。
投票日は2月7日です。                                Goto

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