朝青龍

日本って、そんなに完璧で、潔癖な社会でしたかねー
さてさて、大騒ぎですね。大相撲ファンとしては、かなり心配な事態になりそうです。
そうです。横綱・朝青龍の傷害事件(まだ事件にはなっていませんが)のことです。
内館牧子横綱審査委員が、10年の任期退任の弁で「朝青龍はアスリートとしては150%。しかし、横綱としては失格」と述べたのが、耳に残ります。
私は、相撲は朝青龍。野球は落合監督、サッカーはFC岐阜の主将・菅範和選手のファンです。
ついでですが、何回転するかで採点が決まるフィギュアースケートは、勝負の基準が分からないのと、女性が足を広げて・・はしたない。と思っていてスポーツなんでしょうが苦手です。
しかし鈴木明子さんには頑張って欲しいと思ってますが。
で、朝青龍の問題ですが。厳しい処分だと、前回の巡業をサボってモンゴルサッカー事件で「厳重注意」を受け、二場所休場の罰を受けたから・・今度は解雇・廃業の声が高まっているようです。
テレビのコメンテェーターなる輩が、口を揃えて、横綱の品格を汚しただとか。国技を冒涜しているとか、場所中になんたることをとか、日本の伝統文化をないがしろにしているとか・・・言いたい放題・・・・。
無責任極まりなく、朝青龍の廃業ムードを煽っています。
私に言わせれば、「オマエらそんなに、偉いんかい」。「一年間で何度、場所に足を運んだんだい」。所詮、大相撲はスポーツニュースで「チラッと見る」程度じゃないのかい。「何を思い上がってるんだい」です。
大相撲をどのように捉えるのかで、この問題に対する考え方は違うと思います。ちょうど、明日が「貴乃花」親方が一門制度の壁をぶち破って理事に立候補した選挙の日でもあります。
この立候補劇に、大方の関係者やマスコミは、改革の中身が分からない。若いのだから、二年待てば、理事が転がり込んでくるのに、早まるでない。との意見ですが・・・・・。
私は、たとえ、ドンキ・ホーテと言われようが、若者が立ち上がることに、称賛を贈ります。勝っても負けても(勝てると思います)、その勇気に敬意を表します。権力とは、戦って勝ち取るモノです。
談合で権力を得ては、何も変えるっことができません。
朝青龍。私は絶対に解雇・廃業に追い込むべきではない思います。理由は、彼はまだ、29歳です。相撲協会の至宝になる可能性があります。そんな若者を潰してはならない。たとえ、そうならなくても。
最近の日本社会はヘンです。完璧、潔癖を求め過ぎます。人間なんてものは、ある時は完璧かもしれませんが、大概は、いい加減なものです。人間の創る組織も同様、いい加減なものです。
朝青龍を潰して、誰が幸せになるんですか?大相撲を無菌社会にして、何が面白いのですか?引退した千代大海は「土俵で相手が怖くなった」と、勝負師の本音を赤裸々に述べているじゃないですか。
この事件。勝負に生きるモノのはけ口だったとしたら、寛容な心で許してやる社会では、なぜ、いけないんでしょうか。大相撲はそもそも、力自慢の男たちの競い合う姿を、神様に奉納するモノです。
神様は朝青龍をとっくに、許して下さっていると思います。
私は、貴乃花親方にも、朝青龍関にも、大相撲が大好きだから・・・・・・。
頑張れ!ガンバレ!!と、エールを送ります。                    Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    本当ですね。大人になれない親。親になれない親。横綱になれなかった力士。この国に機会の平等はあるのですが、どこかおかしいですね。なぜなんでしょうか?教えてください。      Goto

  2. レモンハート より:

    おっしゃる通りです。「朝青龍」はかしこい青年です。示談にもなっています。自分を見つめなおす時間さえ与えれば立ち直るはずです。相撲協会は何故その機会を与えなかったは疑問です。
    少し話がずれてしまうかもしれませんが、この問題を騒げば騒ぐほど私は何故かマスコミで報道される虐待や大人になれない親のことが頭に浮かんできます。実際はどうなのかはわからないが本当であればその親も同じように育てられたのでしょう。
    “もっと大きな問題は親じゃない”
    周りの大人たちが無関心な対応しかできないことです。お互いに助けあいながら生きる日本の精神風土の風化こそが問題なのではないでしょうか。
    世の多くの親は親になったときはまだ未熟です。周りに助けられながら子育てをします。核家族や隣が誰なのかわからない個人主義こそが最大の問題じゃないのか。薄っぺらで「目方の無い現代社会」・・・・・。
    「朝青龍」は気の毒です。うわべだけで本当の理解者、そして師と仰ぐ人が周りにいなかった。身内はやっかいごとに目をそらすやからしかいなかった。
    「政治」も原点は一緒。
    貧乏で生まれる人。
    不具で生まれる人。
    親のいない家庭で生まれる人。
    お金持ちで生まれる人。
    教育のある家庭で生まれる人。
    無関心、無知こそが、機会、教育の格差をもたらしているのではないかと思えてなりません。貴賎のない社会、そして皆が同じスタートラインに立てる資本主義社会を熱望します。

  3. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通りです。でも、でも、腑に落ちないんです。破天荒な若者を許すことはできないんでしょうか。寛容な気持ちで、再教育することはできないんでしょうか?世論は29歳の若者を横綱だから品格を持て、深夜まで酒を飲むとは何事だ、態度が悪い。示談で済ますとは・・・・・などなど、ヒステリックに寄ってたかって、叩き潰していいんでしょうか?もし、彼が引退に追い込まれたとしましょう。彼の商品価値を最大限に利用するのがマスコミです。それに、踊らされるのが私たちです。あまりにも薄っぺらな社会じゃないでしょうか?私には腑に落ちないんです。    Goto

  4. レモンハート より:

    人間は誰でも嘘をつく。そして感情で動きます。
    保身の為、見栄の為、プライドの為・・・。それでも「罪と罰」が絡んできます。問題は、朝青龍自身に反省がないこと。自分が尊いもので、弱いものは卑しいもの。痛みつけてやれ!・・・・・
    「貴賎」だらけの愚かものにしかみえません。あの態度をみてたらマスコミだって感情的になっても仕方がないと思えてしまいます。マスコミだって人間ですから。