深堀その2

オピニオン紙に徹してはどうでしょうか・・・・・。
変化の時代です。何事も変化に即応できないと生き残れないのは、分かりますが。無理やり変化に対応しようと、焦りますと、結果的には、物事の本質を見失ってしまうこともあるのではないかと・・・・・。
日経新聞に続いて、毎日新聞が4月1日から、紙面を大幅に刷新すると、その内容を発表しました。(写真参照)もともと、紙面レイアウトには斬新な発想で臨む毎日です。読みやすさの追求には興味がわきます。
25日付けで掲載された2頁にわたる刷新の内容。新聞命の私が、「この様に」して欲しいと望む方向に向かっているようで、新誌面が楽しみですが・・・・・。
私が願う「この様に」とは、ニュースを表面的に報道するのではなく、背景などを深堀して欲しい。(そうすると書いてあります)
毎日はどちらかと言うと、革新的(古い表現ですが)な論調が多い新聞ですが。新聞社のスタンスを明確(これが難しいのですが)にして、対峙する論調も積極的に掲載して欲しい。(論争のある紙面になるそうです)
情報過多の時代です。インターネットに掲載されているような記事は極力避けて、論壇を代表するような人物の世相を切るような意見をふんだんに掲載して欲しい。(面白い方々がコラムを書かれます)
記者の視点を、一般論ではなく、自らモノ言う記者として、多少、いや十分に過激でも構わないと思うのですが、熱く語る紙面を、今以上(毎日の場合、記者の目コーナーは面白い)に増やして欲しい。(多少ロートルの記者も・・・ですが、その方向です)
で、そこまではほぼ、納得なのですが。もう一歩踏み出して欲しい。事によっては、株式欄も要らない。スポーツ欄も、三面記事も、生活面も要らない。総合紙ではなくて、オピニオン紙になるとのコンセプトを貫いて欲しいと願うのが、私の「この様に」です。
なぜ、「この様に」して欲しいかと申しますと、紙面を刷新するなら中途半端ではダメ、紙面構成も、根本から変えてしまわなければ、崩壊しつつらる新聞のビジネスモデルを止められないからです。
新誌面を見てみなければ分かりませんが・・・刷新の内容は間違ってないと思います・・・が・・・
あえて、もう一言申せば・・・・やはり・・・この刷新・・・何か欠けている気がします。
それは、情報ツールがネットやモバイルに移行する時代の変化への焦りを、泥縄式に繕うことが先行して(そのことが購読数を更に減らすことになるのですが)、本気で紙面を根底から変える気迫が伝われない。
毎日新聞に問われているのは、中途半端な紙面の刷新ではなく、たとえ、既存の読者がゼロになるのも厭わぬ覚悟で・・。どうせ、発行部数は公表とは随分開きがあるようですから・・・・・・・
「社会を深堀してくれる毎日新聞」を読みたいと願う読者だけに的を絞る。
そんな大胆な決断が、欠けているような気がします。         Goto 
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3/25毎日新聞

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