日本の夜明けに新聞は役に立たんぜよ・・・・・。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の主役福永雅治さんが6日から始まって12日で終わった春の新聞週間で「著名人と新聞の関わり」のコーナーで「新聞にまつわる思い出」を語っています・・・・。
日付はばらばらでしたが、すべての新聞に掲載されましたので、読まれたと思います。彼は小学校の高学年から中学に掛け、毎朝5時から配達をしていた「新聞少年」だったそうです。新聞命の私としては、それを聞いて彼のファンになりました。
ドラマでは龍馬が美化され過ぎ。政界にも文化人にも龍馬好きが現れ持ち上げていますが?私には龍馬のどこが、英雄なのか?どんな役割をしたのか?なぜ、彼がブームになるのか、よく検証すべきではと思っています。(司馬遼太郎さんのせいですよね)むしろ、このブームは異常です。
が、封建社会の身分制度に反発して脱藩する下士の姿と、人類愛に満ち溢れたスケールの大きな人物として龍馬を描くドラマの筋立てには好感を持っています。それに、福山龍馬が新聞少年だったのとが重なりますと、時代を担う人物は新聞を読むものだと・・・新しい坂本龍馬の発見です。
私も知りませんでしたが、新聞週間とは「秋」(10月15日から一週間)が本番で、春は4月6日「新聞をヨム日」(くだらないゴロ合わせですが)にちなんで、講読者を増やすのが目的の週間だそうです。
そもそも、新聞週間はなぜ、出来たのか?随分古い話で、私の生年と同じ昭和23年。GHQの示唆で、米国のニューズペーパーウィークに呼応して始まったのだそうです。要は、占領軍に押しつけられたんです。
「読者に新聞の重要性を知らせ、新聞と読者との結び付きを強化する」新聞・放送(なぜか放送も入っているんですが)に携わるモノが「言論・報道の自由を守り一層の発展をきする覚悟を新たにする」のを目標とするイベントです。
新聞週間で新聞人の覚悟を新たにすることは結構なことですが、人気者を啓もう活動に使って、お茶を濁すような企画で大丈夫かと心配です。新聞のビジネスモデルは、もはや崩壊しているのですから。
米国にはすでに「ニューズペーパーウィーク」そのものがなくなったと聞きます。そろそろ、GHQの肝入りで始まった新聞週間を止めてはどうでしょうか・・・・そのくらいの決意を持たないと、龍馬に「日本の夜明けに新聞は役に立たんぜよ」と一喝されるのではと思います。
それにしても、「新聞少年」に思いが至らない日本人はどこへ行くのでしょうかねー。 Goto
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