昼刊(ちゅうかん)

新聞を一日に二度配達する必要がありますかね?
夕刊の発行部数が急激に減少しているそうです。新聞命の私としては、時代のニーズに合わなくなったのだろう・・・とは、簡単に片付けられない複雑な思いに駆られます。
新聞協会09年の調べです。全国で夕刊発行部数は公称15,953,042部。そのうちの1200万部はセット売りと言って、朝夕刊抱き合わせての販売部数です。夕刊のみを購読する人は以外に少ないようです。
もともと、新聞は朝読むものなんでしょう。朝刊主義とでも申しましょうか。この辺りでは読売新聞の夕刊は発刊されていません。私は新聞命ですから、寝る前には、夕刊を広げないと落ち着かないのですが・・余りにも夕刊が軽視されている気がします。
一般的に、一日に二度、新聞を読むライフスタイルは、もはや・・・過去のものかもしれません。
とは申せ、最近の夕刊。なかなか趣向を凝らして面白い読み物になっています。ぜひ、開いて欲しいモノです。私は、毎日(大概ですが)5紙の夕刊を開きます。一番読みごたえのあるのは中日新聞です。
曜日によって立てページが違いますが、毎日と岐阜は最も少なく8頁。朝日は10頁ですが、中日と日経は14頁か16頁もあります。とりわけ中日は紙面が充実。丁寧な編集です。連載物やスポーツ解説、芸能や地域の話題と内容が豊富です。
日経は最終面を文化欄と位置付け「夕刊文化」と称しています。読み応えがあります。各紙が夕刊に工夫を凝らしているのに、読者が少ないのは、もったいないと思っています。
新聞を購読していない方は、ぜひ、夕刊だけでも購読されることをお勧めします。
夕刊だけでも配達してくれますから・・・。
で、私の持論ですが、朝刊は朝読む。夕刊は帰宅後読む。だから、一日に二度、新聞を配達する。そんなライフスタイルが、この時代も主流であると考えているのは間違いではないでしょうか?国民の日常生活にそぐわななくなっているのに変えようとしないのが不思議です。
テレビの報道番組やインターネットのようにリアルタイムで情報が流れるメディアと比べますと、新聞には即効性がありません。通信メディアの焼き直しを次の日の朝と夕方に読ませるには無理があります。
むしろ、今よりも論調や分析、解説など、じっくり読ませる内容を増加して、一日に一度、配達すればよいのではないかと思います。
朝刊をなくすのでも、夕刊をなくすのでもありません。昼に配達するのです。そうです。朝刊でも夕刊でもない昼刊(ちゅうかん)を発行するのです。即効性は半日遅れますが、次の日の予告、予想も付ければ良い。新聞の質も変わりますし、現代人のライフスタイルにあっています。
新聞関係者には検討いただきたいモノです。ところで、失礼な話ですが・・中日新聞の夕刊に「あの人に迫る」という掘り下げた人物紹介コーナーが金曜日に掲載されます(写真)。
私は、その題字、何度読んでも「あのバカに迫る」と読めてしまうのですが・・・・。
私だけでしょうか・・・・。素晴らしい企画です。できれば、題字を読み易くしてもらえませんかね・・
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4/24日経、朝日、毎日、中日、岐阜新聞    4/23中日新聞夕刊

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