かじり読み

読みたい本を待ちわびる人の気持ちが分かります・・・・
今年の連休どんな予定を立てておられますか?私は我家で読書三昧を計画しました。で、読みたいと思う本を漁っています。と、言っても20冊程度ですが・・・・(遅読です。連休中には読み終わらないと心配ですが)
ジャンルはバラバラ。私の性格と同じです。どんな本を入手して喜んでいるのか・・紹介します。
まず、中国歴史小説の第一人者宮城谷昌光さんが書いた初の日本歴史小説「風は山河より」(全六巻)です。私は新卒募集の最終面接で、宮城谷さんの小説を読んで見ませんかと、最後に言います。
広告の仕事は人間を知る事から始まります。日本と中国は一衣帯水の国。中国の古典は日本人の深層心理に共通します。それに、宮城谷さんの小説ほど日本語の勉強になる本はないと思っています。・・その宮城谷さんが書いた日本歴史小説です。嬉しくなります。
宗教学者山折哲雄さんの「愛欲の精神史」性愛のインド、密教的エロス、王朝のエロスの三巻です。タイトルは過激ですが、宗教本です。最近心が乾いています。心に潤いを感じることができればと思いまして・・・。
「環境主義は」本当に正しいのか?チェコ共和国の現職大統領が発する「警世の書」です。危機に瀕しているのは「環境」ではない。人間の自由であると帯に書かれた一文に目がとまりました。ドキッとしませんか。
北大路魯山人の春夏秋冬「料理王国」。親友が面白いから読んでみたらと進めてくれましたので。それに、ビジネス書「FREE・経済学入門」です。クリス・アンダーソンの「フリー」が勉強になったので、その後篇のつもりで買いました。
ビジネスがらみでもう一冊。私が注目する経営者の一人、角川グループの会長角川歴彦氏のクラウド時代と「クール革命」です。大手出版社のトップが、IT社会をどのように語っているのか・・・楽しみです。
それと、もう一冊、まだ、手元にはないのですが(売り切れ状態です)、本屋さんが選んだ今年の第一位、吉川英治文学新人賞を受賞した沖方丁(うぶかたとう)さんの「天地明察」です。去年の湊かなえさんの「告白」、その前の「博士の愛した数式」も面白かった。さすが本屋さんですね。注文しました。
そんなところです。何の一貫性もありません。支離滅裂でしょう。これらを、気の向くままに、金華山・岐阜城を眺め、薫風を味わいながら、かじり読みするのが、連休の予定です。今から、ワクワクしています。積読にならなければと思いながらも・・・・
そうそう・・・村上春樹さんの「1Q84」。一巻も二巻もまだ読んでいませんが、三巻発売日(16日)の深夜。本屋さん前に列をなし本を求める人たちの表情をテレビニュースで見て、ふと・・・思いました。
読みたい本を待ちわびる人の気持ちが良く分かるものですから・・・・・・・・・??
広告代理店とPR会社のやらせでなければ良いがと・・・・・。電子書籍時代に思いを馳せながら。 
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コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    本はいいですね。一瞬にして、あらゆる世界に誘ってくれます。出版社は、電子書籍の時代を恐れるよりも、読者が感動する文章を提供して欲しいものです。     Goto

  2. 下品なスポンサー より:

    私も宮本輝が好きです。題名は忘れましたが、京都の寺で相方が消えていなくなるストーリーの短編を、もう一度読みたいと思っています。
    また、『泥の河』は映画も秀逸です。

  3. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    宮本輝さんですか。私のジャンルには入っていませんでした。「泥の河」読んでみます。
                    Goto

  4. レモンハート より:

    村上春樹さんの「1Q84」(私的には海辺のカフカの方が好きでした)、「博士の愛した数式」読みました。内容は秘密です。私の好きな作者はなんといっても宮本輝さんです。特に短編は魂が震えます!「泥の河」にいたっては100回以上も読み返しています。
    戦後10年、淫売をして2人の子供と辛うじて生きている女。つつましい幸福を願う心。主人公の少年を通して登場人物の哀切な美徳が描かれています。
    「泥の河より抜粋」
    お米温いやで
    お米がいっぱい詰まっている米櫃に手入れて温もっている時が、いちばん幸せや。
    本って素晴らしいですね。