初夏の陽光とともに、マインドも明るくなってきた・・・。
風にさらされ雨にうたれて苦労することを、櫛風沐雨(しっぷうもくう)と云う。
景気動向を天気予報的に占う場合、明るさを予想しない代表格が日銀である。
その日銀が中期的な経済予測「経済・物価情勢の展望」で3年ぶりに消費者物価指数を上方修正した。それも、随分思い切った修正で新興国の経済成長が輸出指導の景気回復を後押し、企業収益の増加と雇用・所得環境が改善していると、晴れ間が見えたとの予報である。
慎重居士の日銀にしては異例。リーマンショックから約2年。日本経済は櫛風沐雨から、やっと脱出したといえるのではないだろうか。初夏の陽光とともに、マインドが明るくなってきた。
さらに、日銀は、私の記憶ではない大胆な方針を示した。「イノベーション(技術革新)を促進するような研究開発・科学技術振興・環境エネルギー事業」など成長分野の底上げに繋がる事業には積極的に支援するという。今まででは考えられなかった画期的な施策である。
成長戦略がないと批判される民主党政権の後押しだとメディアは批判するが、だとしても、日本経済の将来を考えたとき、日銀が成長分野の基盤強化に融資する金融機関を支援する考えを否定する理由にはならないだろう。
願わくば、成長分野に第三次産業(サービス業など)を加える柔軟さが日銀にあれば、日本経済はこんなに長く櫛風沐雨に晒されなくても良かったのにと思うのだが・・・・。
それにしても、「日銀があの手この手と追加支援策を考えれば、企業や消費者はまだ、景気が大丈夫じゃない。と悲観論が渦巻く」とか「本当に景気の自律回復が見通せるなら、事実上のゼロ金利から脱せよ」だと、無意味な批判を繰り返すメディアの経済音痴には辟易する。
メディアの論調に惑わされてはいけない。日銀の景気判断を冷静に受け止めるべきだ。
大企業、中小企業を問わず、中央、地方を問わず、日本経済は確実に復調した。景気は上向いたとの認識を持って、次なる手を打つ時期が来たのではないかと思うのだが・・・。
貴兄は如何なる景気判断だろうか? Goto
コメント
少し穿った見方ですが。異常なまでの平等主義(官僚国家の原点です)が、自虐史観を作り出しているようです。政府が特定の企業やサービスを推奨するのは、恩恵を受けない他企業への差別になるとの認識です。私には、何んと愚かな自虐史観かと思うのですが・・・。官僚国家たる所以です。鳩山内閣の閣僚には、その殻をぶち破って、自ら日本セールスマンになる覚悟の仙谷、前原大臣もいます。 Goto
いつもお世話になっております。
景気ねえ、うーん良くなって欲しいです。とっても。今日も祈りでイメージトレーニングです。景気が良くなって活気があって、お客さんがたくさんで、笑顔で、しあわせでありますように。イメージは完璧です。さあ、行動だ。
最近わからなくなってきました。政治についてです。中国、韓国は政治主導でトップセールスマンとして一部財閥企業を成長させています。日本は未だ企業、市場まかせ。公平といえば公平なんですが世界で戦うためにはある意味、不平等ではあるが、伸びている企業に重点的に肩入れすることが日本浮上には必要なんじゃないか(あ、そいいえばオリンピックの韓国選手団も少数精鋭でした)?10年後は、車も電気自動車に変わり、サムスンの一人勝ち。日本の企業は全滅?う?んわからないです。