トキとシカとカラス

果たして、共存は可能か?
絶滅危惧種のトキ。野生に戻し、孵化。三組のカップルに6羽の雛が。微笑ましいニュースに日本中が包まれました。環境省あげての取り組みの成果。元気に育てと願います。環境破壊による動植物の生存権が脅かされて久しい。生物多様性について人類は真剣に考えねばと。
岐阜県は山国。最近イノシシやシカ・サルによる農作物被害が激増。県鳥獣被害対策本部がにわかに注目を集めています。ニホンジカの個体数調査。07年約1万頭が、11年10月調査では4万8730頭の5倍に増えたと。(どうやって調べるんでしょうかねぇ)
なぜ増えたのか。「近年の小雪による生息域の拡大や、中山間地の耕作放棄地が格好の餌場になっている」と専門家は。だとすると、高齢化による限界集落が増えたからってことになる。
イノシシや、サルの調査もされているようだが。その発表を待たなくとも、人里に近づき集落に被害を及ぼす報道が増えているのだから。シカと同様5・6倍に急増してると予想できる。
話変わるが。最近、ゴルフ場でのカラスの傍若無人の振る舞いには呆れる。
ほとんどのゴルフ場がカートでラウンドする。パターに夢中になっていると、カラスがカートに忍び寄り。食べ物をあさる。カラスは賢い。食料がないとキャディーバックのチャックを開け、点検。化粧品や、携帯電話まで持ち去る。
カラス被害は、ゴルフ場だけではない。住宅街のゴミ集積場も。シャッター通りの街中も。
早朝ウォーキングで、ゴミ袋を持ち歩き、カラス様が散乱したゴミを拾うことも、しばしば。
生き物が生き残れるかどうかは、環境の変化に対応できるかどうか。シカを始めとする野生動物は、そもそもの居住地に人が入り込み。環境を変えられ、仕方なしに山奥に逃げ込んだのだが。人の影響力が落ちれば、戻ってくるのは必定。人も、自然界の生き物。すべては、力関係ではないだろうか。
動物愛護団体や愛鳥の会の人達に叱られるかも知れないが。野生動物と人間が共存することは難しい。だとすれば、狩猟するか。捕獲して、集落を守るか。それとも、集落を捨て、人の力を維持できるところに退却するしか方法はなかろうと思う。
カラスもそうである。彼らの生命力は強い。飽食日本は天国である。このままでは、益々繁殖する。それに彼らは賢い。人間の弱者をよく知っている。ヒッチコックの映画「鳥」ではないが。早晩、人を襲うようになるであろう。そうなったら、遅い。
国をあげ、メディアが囃し立て、環境問題、生物多様性問題の象徴としてトキの保護に全力を傾けて雛の生育を願うのも重要なことだが。限界集落を襲う野生動物や都市部の歓楽街を荒らし回るカラスの群とも真剣に向き合わなければ・・・人間が脅かされるトキが・・・と思うのだが。Goto

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