ぶらぶら族

言わずもがなだが、大学生が多すぎるのではないか?
ドイツと機会工作物の取引を頻繁に行っている知人の話です。ドイツでは世界有数の産業が、地方のあちらこちらで育まれ、地場産業として隆盛を誇っている。それらの大半は従業員100人未満の中小企業。その経営者達で、大学を卒業した人はほとんどいない。
しかし、何代にも渡り、地場産業を継承してきた経営者には、独特の価値観と哲学を持ち、他を圧倒する豊かな教養に溢れ、いつも勉強させられると。最近思うのです。文科省のデータでは、この春、大学を卒業、未だに就職も進学もしない浪人が8万6000人もいるそうで・・・
そのうち、3万3000人ほどは、就活もせず、ぶらぶらと過ごしているという。こんな大卒者が毎年この勢いで増えていくとすれば社会の基盤が揺るぎかねない。少子化高齢化で、労働人口が減少。国家的な危機にあるというのに、ある程度勉学を積んで研究活動もし、社会で促戦力になりうる大卒者が・・・・巷に溢れているなんて・・・・
何とも持ったいない話である。この「ぶらぶら」族を扶養できる社会をなじる積りはないが。大卒者は年間50万人余。それらを受け入れる就職先がないのなら別だが、雇用を望む企業の新卒者数は60万人。このミスマッチはいったいなんなんだと思わざるをえない。
もったいない。もったいない。ドイツとは文化が違うのだから、同等に考えるのも穿ち過ぎだと思うが。大学が大学の機能を果たしていないのが問題ではと腹が立つ。言わずもがなだが、私は大学生が多すぎると思っている。
高校を卒業して、社会人となることの方が、大学に行くよりも価値のある社会を作るべきではないのか。学歴社会のひずみが、「ぶらぶら」族をつくるとしたら、こんな不幸はないと思うのだが。
我が社では、就職で迷い悩んでいる「ぶらぶら」族を、いつでも受け入れる用意があるが、如何だろうか。但し、「地域社会への貢献」という理念を共有するのが条件だが。Goto

コメント

  1. Goto より:

    大輪の向日葵さん。
    最終面接で、会えるのを楽しみにしてます。
    Goto

  2. にこにこひまわり大咲く1000@桑名市多度町 より:

    私は現在大学4年生です。
    結果遠回りをしたかもしれませんが、御社の2次採用試験を受けさせていただきたいと思っています。お会いできることを楽しみにしています。

  3. レモンハート より:

    こんばんは。
    若者たちは、僕たちの鏡かもしれませんね。
    本来、若者の模範となる大人たちが、
    若い時は、世の中の矛盾や理不尽なこと、
    思い通りに行かないもどかしさに
    耐えながらも懸命に働き、家族を思い
    真の大人になっていきました。
    しかし、僕も含め大人が大人になる経験をせずに
    権利や自分らしさばかりを主張し、
    人間力のある大人になれなかった。
    日本人、
    皆がもう一度やり直さねばいけませんね。
    分をわきまえ、苦しみながら働く、
    常に前を向き、寛容で、
    勇気・意気を持つ大人に!

  4. Goto より:

    このどうすることもできない自己矛盾の中で、国は衰退。社会は疲弊。人は怠惰に溺れ。人間関係まで、壊れるんですね。その責任を負わねばならないのは、我々団塊世代だと思っています。社会の表に立つ我々が逃げたら終わりですから。私は私のやれる立場で、頑張る覚悟です。たとえ
    空回りでも。Goto

  5. Goto より:

    ミスマッチの原因は色々ありますが。内定をもらう学生は五つも六つも。ゼロの人は、何社チャレンジしてもダメ。土壇場で内定辞退が続出。企業は困り。未就職者が溢れる。最大のミスマッチです。Goto

  6. リミスキー より:

    そうですね。夢も理念も何もない若者が多すぎます。やはりここ40年の初等教育が間違っていたのでしょうね。人間みな平等という、本来大変素晴らしい考え方を「みな同じ」という大量生産された消耗品とかお菓子みたいに人間を考えたのが間違いの始まりですね。そして全く逆に「オンリーワン」という考え方も、個性を伸ばすというカッコいい文言で「放置教育」。これでは何とも取り返しがつきません。就職はできても一人前の大人ではないので、企業が決心してゼロから教育するしか今のところ打つ手は無いのではないでしょうか??

  7. トッティさん より:

    毎朝見ています。
    やはり、採用する企業も生きるか死ぬかですから高い能力の新卒者しか採用しないのでしょうか?