読売「孫」新聞

いらないと 首振る孫に 電子辞書・・・・・
さてさて。夕方5時には、日が落ち。街路灯の灯りがなければ、田舎道を歩くのも不便な季節。
右肩あがりの時代には、日中にはボーっとしてた男が、5時から・・元気を取り戻す・・なんて、CMが目に付いたのだが・・・。
人生時間でいえば5時を過ぎた団塊世代が次々リタイア。なんせ、数は多いし。内部留保もそこそこ。高齢者といえば言えるのだが。まだまだ、身体は元気。夏時間なら、午後8時までは明るい。やる気になれば10年くらいは何でもできるのだが・・・・
人間って奴は不思議なもので。張り合いを失うと途端に気が抜けるのか。気力が萎えるのか。現役の私には実感がないのだが・・・。街路灯がないと街も歩けない様と似通う。同輩としては・・「しっかりせい。まだまだ、5時だぜ」。なんて、声を掛けたくなる。
そんな、同輩が「キラリ」と往年の輝きを見せる時がある。ある人生の師が宣うに・・・高齢者の会話でタブーが三つある。「健康談義・思い出話・孫の話」・・・これが始まると大体が、無意識のうちに老化が促進する。気を付けろと・・・その時は納得したのだが・・・
「孫の話」になると・・・張り合いをなくした同輩が途端に元気になりキラリと光るのだから。人生の師のご高説も怪しい。このほど。読売新聞が「YOMEURI子ども新聞」があるのに・・・まごころ川柳なんて洒落たコーナーまである「読売(孫)新聞」(写真参照)が発行された。うぅーんと奇異に感じ・・・・
目を通してみると。「電子辞書」の広告だった。「孫の話」にキラリと光る高齢者の懐を狙って「電子辞書」を孫に買って上げてと訴える巧みな広告新聞でした。これって・・・何処かで聞いたようなニュアンスが。そうか。「ばあちゃん、オレオレ、孫のオレ。事故起こしちゃって」と電話で祖父母に叫ぶ。あのオレオレ詐欺と何となく似てませんかねぇ。
読売「孫」新聞・・・ブラックユーモア広告賞でも上げたいくらいです。
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11/30読売新聞

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