常在戦場

日本語は複雑だが・・・予想見出しで、調査結果が分かる。
新聞各紙は、総選挙予想を自民大勝。単独過半数に。自公で三分の二、320議席もありうる。なんて、選挙序盤の予想を12/6付で一斉に報じた後だったのだが・・日曜に私なりの予想を書いた。果たしてどんな結果が出るのか・・・
翌日の朝刊には、衝撃を受けた民主党関係者の「二の句が継げない。やりきれない」「解散時期を間違えた。来年度の予算を組むべきだった」「予想を上回るひどさ。大変な目にあっている。野田さんは戦犯だ。」(朝日)との声が掲載されていた。
この選挙はいわば抜き打ち的な解散で短期決戦。愚痴ってる場合ではなかろう。常在戦場で取り組んでこなかったのが原因なのだから・・・怨み節を言う暇があったら、命懸けの訴えで巻き返せ。そのくらいの気概がなくてどうする。と、申し上げたい。
新聞調査の方法や結果は、各紙とも電話でのアンケートと過去の調査結果と選挙結果を分析。慎重を期しての報道。そんなに狂いはないのだろう。そこで。調査結果にどのような見出しを付けているのか。朝日新聞の県別の見出しから選挙予想の読み方を伝授しよう。
「◎◎、安定した戦い」(◎◎は候補者名)「◎◎、他候補引き離す」「◎◎水をあける」との見出しは、二位との差がダブルスコア。それこそ二重丸。「◎◎と◎◎激しい競り合い」「◎◎と◎◎が接戦」などは、名前が先(上)の方が有利な結果がでたと読むモノ。
猛追。激戦、肉薄、接戦、激しい争い。競り合う。しのぎ削る。互角。なんとも日本語とは様々な言葉があると笑っちゃうんですが。五分五分ではない。六四以上で、上位が有利。上位に分がある。先行・優位・浸透・堅調なども言葉は柔らかいが、七三以上の差がついている。
自民党優位報道に安倍総裁が、「有頂天になるな。メディアに踊らされるな」と檄文を送付したようだが。そこはそこ。メディアの影響力は偉大で・・・各陣営の選対(選挙対策本部)は、浮き足立って、なかなか締まらないもの。その気持ちもわからないではないが・・・
メディア的には、予想は予想の域をでない。4割もの人が、決めていないのだから。投票箱が締まるまではと、儀礼的に書くのだが。私の経験では、選挙序盤の予想を覆すのは稀なこと。敗者の頭に去来するのは・・・責めて比例で・・・だろうが。
新聞の見出しは、冷徹な現実を導き出している。選挙は風で決まるかのようだが。勝敗は常在戦場を忘れ浮かれた結果。平生往生だと言わねばなるない。勿論、政治の世界だけではない我が身に置き換えてだが。Goto
 
  
12/6読売新聞

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